「香害」から市民を守れ 香料自粛の啓発を

近年の「香りブーム」で柔軟剤や芳香剤に使われる香料によって、頭痛、吐き気などの健康被害が起こる「香害」が増えています。

小野大輔市議は、こうした事例をあげて、新座市の公共施設、学校、図書館でポスター掲示などして香料の自粛を啓発するように求めました。

小野だいすけ議員

最近では香料によって化学物質過敏症を発症する人が増えています。化学物質過敏症は、微量な化学物質を吸い込んだだけで頭痛や吐き気、思考力が低下するなどの症状が出ます。柔軟剤など香料を使用した人が近くにいると病状が酷くなってしまうため、人が集まる電車やバス、公共施設を利用することができなくなってしまいます。そのため、外に出ることができず、日常生活を送ることが困難になります。治療方法はなるべく化学物質から遠ざかることとされています。

市長は、(1)市役所、公共施設で県のホームページに掲載されているポスターを掲示した。(2)広報5月号で記事を載せていく。(3)担当部長から職員へ通知をしたと答弁しました。

教育長は、ポスター掲示など啓発していくとともに、学校教育部長から教諭へ通知を出していくと答弁しました。

国民生活センターでも08年14件、11年30件、12年65件、13年187件と香害の被害が急増しました。市内では電話相談、市長への手紙などで香害による苦情がよせられていました。

(にいざ民報 2018年3月25日 No.1758)