大阪府堺市、大阪市を行政視察 文教生活常任委員会

文教生活常任委員会は、5月10、11日、大阪府堺市と大阪市へ行政視察を行いました。共産党市議団からは芦野修市議が参加しました。

堺市は「堺市の自転車のまちづくりの取り組みについて」をテーマに行われました。堺市は平成13年度から「自転車環境共生まちづくり基金条例」を策定し自転車のまちづくりを進め、平成27年度から「自転車まちづくり部」を創設、また(1)利用促進、(2)安全利用、(3)駐輪環境、(4)通行環境の4つの柱で堺市自転車利用環境計画も策定し、平成26年10月に堺市自転車まちづくり推進条例も策定しています。

大きな特徴は、(1)ヘルメット着用の努力義務、(2)点検整備の促進と保険加入義務、(3)ひったくり防止カバーの活用と施錠の徹底、(4)事業所に自転車利用推進委員を設置です。

自転車利用促進として、「さかいコニュニティサイクル」事業を展開しています。市内8ケ所にサイクルポートを設け、市オリジナル自転車の貸出・返却を行い、通勤・通学時に家から駅等の利用の定期利用、観光などの一日利用と用途に合わせた活用ができるものです。

環境対策、健康増進等のメリットを生かした事業で子どもから大人まで利用できる自転車にスポットをあてる取り組みです。

大阪市は、「プログラミング教育推進事業」と「インクルーシブ教育推進」についての視察を行いました。インクルーシブ教育では、教育委員会に「インクルーシブ教育推進室」を設置しています。また、医療的ケアの必要な児童生徒への看護師配置及び相談の実施を行い、学校に看護師を配置し支援を行っているのは大きな特徴です。さらに各学校への巡回相談は、臨床心理士、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士も配置されており、ニーズに合わせた相談体制も確立しています。これは、「共に学び、共に育ち、共に生きる教育を推進する」を大きなテーマに掲げ実施されているとの事です。

地域の学校、特別支援学校を問わず必要な支援を子どもの立場、思いを最大限尊重する姿勢が貫かれている事を感じました。

(記・あしの修市議)

大阪府堺市、大阪市を行政視察 文教生活常任委員会

(にいざ民報 2018年5月20日 No.1765)