プラスチック海洋汚染の規制 日本とアメリカが署名せず G7主要7カ国首脳会議

▼胃の中から出てきたのは80枚余りのプラスチック袋。衰弱しタイの海岸で息絶えた小型クジラを解剖すると重さ8キロのプラごみが見つかった。

▼カナダで開催されたG7=主要7カ国首脳会議で、プラスチックごみによる海洋汚染の問題が協議され、具体的な対策を各国に促す合意文書をとりまとめたが、日本とアメリカは署名しなかった。

▼現在、年間800万トンにもおよぶプラスチックごみが海に捨てられ、漁業活動や生態系にも大きな影響を及ぼすことが懸念されている。餌と間違えプラスチックを魚や鳥が食べて、それが私たちの体内に。EUでは、ストローや皿などのプラ製品の使用を規制する方針を発表。加盟国にペットボトルの回収率向上を義務付け製造者側にごみ回収のコスト負担を求めている。

▼海に囲まれプラごみ排出も多い日本は企業任せで行政の動きは鈍く、こういう問題でもアメリカのトランプ氏と同調したのだ。

日米首脳会談

(にいざ民報 2018年6月17日 No.1769)