新座3丁目、汚水の溢水対策を 不明水の解消を計画的に

小野大輔議員は一般質問で、去年の台風時、柳瀬川下を走る汚水管(新座3丁目)から汚水が漏れ出た問題について、改めて原因と対策を求めました。

小野だいすけ議員

市内の下水管は、汚水と雨水に分かれ、雨水はそのまま柳瀬川と黒目川へ、汚水は浄化処理したあと荒川に流されます。市の北部の汚水管は柳瀬川の下をくぐり(ふせごし施設)、国道463号線下を通る荒川右岸柳瀬川幹線に合流します(図)。去年の10月、衆議院選挙投票日の台風で汚水が漏れ出たのは、柳瀬川手前、新座市側のふせごし施設と汚水管が通る道路でした。

上下水道部長は汚水が漏れ出た原因については、「柳瀬川幹線が満管状態になったため」とし、「満管になったのは、不明水が原因です」と答弁しました。

小野議員は、「不明水をなくすことはいつまでにできるのか」と質問。部長は、「何年でできるとは答弁できない」と答弁しました。

不明水というのは、その名の通りどこから汚水管に混ざってしまったのかわからない水です。宅地などで雨水を間違えて汚水管に流していたり、工事の時の仮設の管が残っていて発生します。地下水が劣化した管浸透してもおこります。不明水の解消に時間がかかるのは、調査に時間がかかり、原因が分かっても改善に時間がかかるからです。

小野議員は、「市が長期で進める基本構想総合振興計画、公共下水道整備10カ年計画などに不明水を位置づけて対策を長期的に進めるべきです」「市内だけでなく、他市にも働きかけて、柳瀬川幹線に関係する荒川右岸下水道流域市・町にも不明水解消を働きかけるべきです」提案しました。

部長は、「計画に入れられるように検討していきたい」市長は、「近隣市町長にもことあるごとに声をかけていきたい」答弁しました。

市内外の下水道幹線
市内外の下水道幹線

(にいざ民報 2018年6月24日 No.1770)