障がい者の方々への公園清掃業務委託の継続を

市は、市内の憩いの森等11か所の公園清掃業務を3障害者就労支援施設に委託していました。来年度より、業務の委託を休止する予定になっています。

公園清掃業務の委託は、障害者優先調達推進法に基づいて行われています。『平成29年度障がい者就労施設等からの調達実績』では、1か所につき月2万円、法人にいざは6か所で年間144万円、埼玉福祉会は4か所で96万円、障害者を守る会は1か所で24万円、合計で264万円の実績がありました。

委託の休止によってどのような影響があるのかを市内の就労継続支援B型施設の方に伺いました。公園清掃業務は主に公園内のゴミを回収する仕事です。工賃が他の作業と比べて高いので利用者の大体の方が参加しています。

また作業には上手い、下手関係なくみんなができる作業であるため、なかなか外に出られないけれども、公園清掃ならがんばれると参加している方もいます。また社会参加している実感が得られやすいため、利用者にとって大切な仕事になっています。

平成30年度から障がい者福祉サービス等報酬改定が行われ、就労継続支援B型の場合、改定前は一律で1人あたりの単位数が設定されていましたが、改定後は平均工賃月額に応じた報酬設定になっています。

特に精神障害は、毎日安定して通所することが困難で、今回の委託休止により平均工賃月額が下がる可能性があります。その結果、報酬のランクが下がる場合には施設にとって大きな影響になります。新座市の障害者施策を推進するうえでも継続すべきです。

改定後の新基本報酬(定員21〜40人以下)

(にいざ民報 2019年2月10日 No.1800)