障がい者の公園清掃業務委託の継続を

辻みき議員

市内の3つの障がい者施設に委託していた、市内憩いの森の公園清掃業務を来年度から休止します。1か所につき、1ケ月2万円、市内11か所で合計264万円の予算は、主に利用者の工賃です。障がい者にとって、就労することは切実な願いであり、公園清掃業務の委託は社会参加を後押しする、大切な仕事です。辻みき市議は、公園清掃業務の委託は継続すべきと一般質問をしました。

並木傑市長は「ゴミが少なく、費用対効果があらわれていないので、財政面から事業の見直しに伴い休止した。今後は児童遊園などの公園で、障害の内容に適した業務の委託化について福祉団体と調整を図る」と述べました。

辻みき市議は、「なぜ担当課どうしで協議がなく休止が決まったのか」と再質問しました。都市整備部長は「あくまでも緑地の維持管理のための予算で、費用対効果の観点から見直し、外部への委託ではなく、職員が必要に応じて回収する方法を選択した」と答弁。

辻市議は「この予算は、障がい者優先調達推進方針に基づいており、障がい者の働く場の拡大の意義がある。障害福祉課との協議は、必要ないと認識しているのか」と聞きました。

総合福祉部長は、「連携がうまく図れていなかったのは事実。今後は予算を編成する前段階で、優先調達の法律について全庁的に案内する必要がある」と述べました。

並木市長は「財政が厳しいからということもあるが優先調達も重要。就労や労務の提供を行うものを新たに見つけたい、廃止する際は全庁的に大丈夫かということを確認し、今後こういうことがないように取り組みたい」と述べました。

辻市議は「障がい者は新しい環境で新しい作業をするのは大変なエネルギーを要する。今までどおり公園清掃を継続することはできないのか」と聞きました。

都市整備部長は「憩いの森は以前よりゴミが出なくなった。費用対効果で今後は利用頻度の多い公園、児童遊園で継続したい」と述べました。また、「当事者や施設にとって、委託される時期が大事、6月の補正予算が出されるのか」という質問に対し、都市整備部長は「福祉団体との調整が速やかに行われれば予算措置はしていきたい」と述べました。

(にいざ民報 2019年3月31日 No.1807)