フレイルチェックで健康寿命を延ばそう 和歌山県紀の川市を視察 厚生常任委員会

新座市議会厚生常任委員会は5月20日、和歌山県紀の川市(面積228㎢、人口6万2300人)の「フレイルチェック事業」について行政視察しました。

フレイルは、年をとって心身の活力が低下した状態を言います。兆候を早期に発見して日常生活を見直す等の正しい対処で、フレイルの進行を抑制したり健康な状態に戻したりすることができます。

フレイルチェック事業は、住民のために住民の手で行う健康チェック事業です。両手の親指と人差し指でふくらはぎを囲み、隙間があれば筋肉が落ちていると見る筋肉量チェックや、片足立ち測定、滑舌測定、また栄養や口腔、運動社会性などを「はい・いいえ」でチェックして心身の状態を知り、フレイル予防で健康寿命を延ばそうという取組です。

紀の川市はフレイル予防で、要支援でとどまる人や元気で過ごせる人が増えるよう、H28年から取組んでいます。これまでの介護予防の取組により、公民館や集会所で定期的に運動している人、また関節痛で支障の出ている方や「公民館は遠い」という人のためのリハビリ専門職と連携した「てくてく体操」などが行われ、10人に1人が運動しています。

そうした拠点でフレイルチェックを行い、地域の健康意識を広げるボランティアをしているのが、フレイルサポーターです。現在75名位のサポーターが活動しているそうですが、「生きがい、やりがい」の言葉がぴったりの活動になり、サポーター自身の健康寿命の延伸につながっているそうです。職員は保健師1名の他8名体制の予防中心のチームで、地域に出かけ情報収集しながら進めており「職員の熱意がなければできない」と話されました。新座市でも取組が始まるところでもあり、参考になりました。

(記・石島陽子市議)

和歌山県紀の川市を視察 厚生常任委員会

(にいざ民報 2019年6月9日 No.1815)