住民の命守る医療・介護・生活の保障を 埼玉県社会保障推進協議会が新座市と懇談

埼玉県社会保障推進協議会が新座市と懇談

埼玉県社会保障推進協議会が県内の自治体を訪問して、社会保障制度の改善を要請・懇談する「自治体要請キャラバン」が7月3日、新座市役所内で行われ、医療生協、年金者組合、生活と健康を守る会、新日本婦人の会、埼玉土建の各新座支部等から30人が参加しました。

はじめに新座市社会保障推進協議会の大森会長は、「障がい者や寝たきりの人など、弱い立場の人の補助金が10項目も削られた。行政と市民の意見の相違もあるが、一緒にできるところは力を合わせて良くしていきたい」と挨拶。懇談事項に対する新座市の回答を聞いた後、懇談しました。

  1. 誰もが安心して医療が受けられるために
    (要望)市民の一番の要望は国保税の引き下げです。払える保険税にしてほしい。特定健診の受診率が低いが対策を。
    (回答)要望は真摯に受け止める。医療費が適正になるよう努力していく。市も受診率が上がらず困っている。都内の病院で検診した人にも補助しパンフレットも見やすくしたので、みなさんからも知らせて欲しい。
  2. 誰もが安心して介護サービス、高齢者施策を受けられるように
    (要望)医療生協の懇談会で語られた心配事の多くは介護問題です。市内の後期高齢者の約43%がひとり暮らし。今後深刻になるが、何か方策を考えているのか。
    (回答)ひとり暮らし高齢者アンケートを取る中で検討していく。高齢者相談センターの人員についても考えていかなければならない。
  3. 障がい者の人権と暮らしを守るために
    (要望)新座市では4人に1人しか県域内のグループホームに入所していない。計画はどうなっているか。
    (回答)今年2か所(50人定員)開設予定です。市内の人が入所できるよう働きかけたい。
  4. 子どもたちの成長を保障する子育て支援を
    (要望)264名待機児童がいる。認可保育園の建設、保育士の処遇改善が必要。
    (回答)希望が多い駅近辺にしぼって取組みたい。処遇改善は国へ要望していく。
  5. 住民の最低生活を保障するために
    (要望)生活保護決定・変更通知書はシステム更新してわかりやすくしてほしい。
    (回答)担当課は更新したいが財政上の問題がある。
  6. 特別要望
    (要望)廃止された住宅リフォーム助成制度は助成金の23倍の経済効果があり、悪質業者から市民を守り、市内業者の育成にもなる。復活してほしい。今後個別に要望、懇談したい。

(にいざ民報 2019年7月14日 No.1820)