救急件数が20,788件 平成10年から1・8倍に 防火服を更新 機動力と防火耐性がアップ 埼玉南西部消防

小野だいすけ議員

10月2日に開催された朝霞地区一部事務組合議会で小野大輔議員が質問しました。

朝霞地区一部事務組合議会は朝霞市、志木市、和光市、新座市の4市から選出された議員で構成されています。審議される内容は、消防とし尿処理、すわ緑風園にかかる条例と予算についてです。

今議会には、財産の取得(防火服の購入について)と平成30年度歳入歳出決算認定について提案されました。

防火服の購入については、227着分の防火服が4510万円で一般競争入札で契約者をサイボウ株式会社に決定するという議案です。組合は「防火服に関する国の法律が変わり、4市内の消防隊に227名分を更新するためのものです。機動力、防火力が旧式のものよりも優れているものになります。」と説明がありました。

小野議員は「1着約20万円の防火服という高価な買い物をすることになると思うが、前回更新されたのはいつなのか。」と質問。

「前回の更新は平成12年に更新されました。」と執行部は答弁しました。

「議案資料にゴアテックス性の防火服とあるが、機動力や防火耐性が旧式のものとどう違うのか」と質問しました。

執行部は「消防時に水でぬれると旧式のものですと水を吸って重くなってしまっていた。今回のものは水をはじき重くならない素材となっています。防火耐性は、摂氏650度の温度に耐えられ、旧式のものよりも100度以上耐性があります。より炭化しにくくなっています。」と答弁しました。

平成30年度歳入歳出決算認定については、救急出動が高止まりしている問題について小野議員は、「平成30年度の救急件数は約20,788件で前年度は19,649件となっている。特に急病は、前年度12,325件と比べても13,409件と1000件以上増えている。夜間出動が増えている。救急隊を充実させる必要があると思うが、現在のどれだけの隊数で対応しているのか。」と質問。

執行部は、「新座市は3隊、朝霞市2隊、志木市2隊、和光市2隊で合計9隊で対応しています。」答弁しました。

小野議員は、「ずいぶん長いこと9隊で対応していると思いますが、いつから9隊で対応しているのか。9隊になってからどれだけ出動件数が増えているのか」と質問しました。

「平成10年から9隊となっています。搬送件数(搬送した人数)は平成10年は10,000件で、平成30年度は18,000件となっています。」と答弁しました。

小野議員は、「20年間救急隊の数を変えずやってきて、搬送件数は1・8倍となっている。9隊全部が出動することもまれではなくなっていると聴いている。救急車の配車などをこれまで工夫してやってきたのだと思うが、働いている人の負担は重くなるばかりだ。令和2年には救急隊を1隊増やしていく事になっているが、今後についてどのように考えているのか。」と質問。

執行部は、「令和2年4月1日からは、救急隊を1隊増やして対応していく。職員の労務管理については、隊数を増やした後、状況を見てしっかりやっていきたい。」と答弁しました。

(にいざ民報 2019年10月13日 No.1831)