『放射能のこと沖縄のことを考えてみよう』@第5回toitoitoiおしゃべり会

11月17日(日)市民会館和室でtoitoitoiおしゃべり会を行いました。ゲストのママ崎ママさん(原発とめよう秩父人、3.11市民ネット深谷、比企ネット所属)は2011年の福島第一原発事故当時、茨城県で子育て中でした。放射能の情報も知識もない中で「子どもを放射能被爆の危険にさらしてしまった。大事な子どもを被爆から守りたい」と行動を始めました。Sv(シーベルト)やBa(ベクレル)など、今さら間けない基本的なことから、活動を通しての考えや思いを聞きました。

年に一度の子どもの尿検査でセシウムが出たり3年目にのう胞ができて心配した。福島の子どもたちは甲状腺異常が200人を超えて増えている。原発が何年も止まっていても電気は足りている。原発はエネルギーの問題ではなく政治の問題。

脱原発のデモを始めて、何時間も最後まで一緒に歩いてくれたのが伊藤岳さんだった。そこから政治に興味を持った。週に一度のスタンディングで、ある女性が一緒にプラカードを持ってくれた。その人は辺野古の基地建設反対の座り込みをしている人だった。沖縄の問題は自分とは関係ないと思っていたけれど、話をする中で原発の問題と沖縄の基地問題はつながっていると思った。自分は『放射能貧乏』だったのでFBでカンパを集め、子ども2人連れて沖縄辺野古の座り込みに参加した。起動隊が「ごぼう抜き」で市民を排除していく光景をみて『民主主義が崩壊している最前線が沖縄だ』と思った。そこにしかいない動物の住まいを壊してまで基地をつくる意味があるのかと思った。」と語りました。

交流では「学校の校庭の落ち葉が山積みになっていて子どもが遊んでいると心配になる。放射能を家で調べることもできない。給食も放射能の結果は基準内だけど大丈夫なのかな。もっと勉強したい」と小学生のお母さん。

「新座では2ケ月に1度脱原発デモを続けている。事故後の放射能について行政に詳しく調べてほしいと要求したが『政府が大丈夫というものは大丈夫。そんなに嫌なら新座から出ていけばいい』と言われた」。

食べ物の放射能についての質問がたくさん出されました。ママ崎さんからは「自治体によって空間線量基準がバラバラで、事故前は1年間1ミリSvが基準だったのに、事故後は20ミリSvに引き上げられた。国の基準は安全の数字ではない、限りなくゼロにしていく努力が必要だ」と話しました。どう福島を応援したらいいのか。「私たちにできることは二度と原発事故を起こさない事」などの意見も出されました。

(記・辻みき市議)

『放射能のこと沖縄のことを考えてみよう』@第5回toitoitoiおしゃべり会

ゲストのママ崎ママさん

(にいざ民報 2019年11月24日 No.1836)