学童保育入室要件の変更は生活に大きな影響 柔軟な対応を求める

石島よう子議員

新座市は来年4月から、学童保育の入室要件を変更しました。夏休みなど長期休みの時に、午後もココフレンド(空き教室等を利用した放課後の子どもの居場所)を実施している10校の小学校に通っている場合、午後4時前に保護者の仕事が終わる家庭の子どもは学童保育に入れなくなります。狭あい化した学童保育からココフレンドに、子どもたちが移ることを想定した変更です。でも学童保育と、ココフレンドは役割が違います。

ココフレンドは給食のない日や土曜日はお休み、新1年生は、春休みと給食が始まる4月半ばまでの間は行くことができません。夏休みなどの開始時間は午前8時45分です。学童保育のように家庭の状況も把握しているスタッフが、毎日継続して子ども達と過ごすわけではありません。子どもや保護者の生活に大きな変化をもたらします。石島議員は、指導員に寄せられた保護者の訴えを例に、「学童に入れなくなる家庭の状況をどう把握しているのか、ココフレンドの実施日の変更を検討しているのか」質しました。

市長は「ココフレンドと連携した保育需要の分散に取り組むため変更した。ご指摘の通り、学童保育の完全な受け皿となるものではありません。待機児童を出さないための対応ということをご理解いただきたい。85名が対象になります。」と答弁。

教育長は「ココフレンドは全児童を対象とした学校教育に連動した教育事業であり、現段階では開設日数や開設時間の変更の予定はありません。来年度は石神小、新堀小、第四小のココフレンドも、長期休業日には午前8時45分〜午後4時まで開設できるよう調整している」と答弁しました。

石島議員はさらに「保護者や指導員からは、どのような声を開いているか。残業などの実情は、どのように把握しているか。新1年生は心配では」など質問。

担当部長は「学童を継続して利用したいと、就労時間の見直しを考えている保護者もいます。就労証明書は入室までに勤務先と調整していただいて提出してもらえば良いことにしています。残業については、恒常的に長時間勤務があることを一筆備考欄に書いていただければ、対応したい。新1年生はご親戚やお友達等で対応していただくといった負担をかける方もいますが、何とかご理解いただきたい」と答弁しました。

5年の猶予期間に学童保育を増やしてこなかったツケを市民に回した市の責任は大きいと思います。

(にいざ民報 2020年1月12日 No.1841)