布マスク2枚より抗体検査キット アベノマスク 小池氏批判

布製のマスクを1世帯に2枚配るという安倍晋三首相が専門家会議にも諮らずに決めた新型コロナウイルス感染症対策が、2日夜放送のBS-TBS番組「報道1930」で話題になり、共産党の小池晃書記局長は、網目の粗い布製マスクは予防の意味はほとんどなく、「税金の使い方が違う」と厳しく批判しました。

小池氏は、外出や営業の自粛にともなって、「イギリスでは賃金の8割、フランスでは100%、ドイツでも100万円以上を一括して出すというが、それに対して日本は”マスク2枚か”という声が起こるのは当然だ」と指摘。1億枚の布マスク代だけで200億円という税金の無駄遣いぶりを明らかにしました。

抗体検査キットの有用性を強調した小池氏は、「マスクを2枚ずつ配るより、こういうものにお金をつかったほうがよっぽどいい」と主張。

コメンテーターの堤伸輔氏も「あまりにタイミング的にも遅く、(効果のない)布マスクで、家族の数も関係なく2枚だという。しかも相当なコストがかかってしまう。なにかアピールしたいのかもしれないが、世間の意識との大きなズレをみんな感じてしまったんだろう」と述べました。

(にいざ民報 2020年4月12日 No.1852)