朝霞保健所と新型コロナ対策で懇談 PCR検査、病院の対応、職員体制など

朝霞保健所と新型コロナ対策で懇談

5月19日、朝霞保健所で新型コロナウイルスの感染防止のための懇談が行われました。

朝霞保健所からは湯尾明所長、磯山道則副所長等が出席しました。日本共産党から前原かづえ県議会議員、工藤かおる埼玉県自治体部員、石島陽子市議、小野大輔市議、石川けい子朝霞市議、山口公悦朝霞市議、鳥飼雅司和光市議が出席しました。

1、近隣4市の市民が利用できるPCR検査センターを設置してほしい。

所長「朝霞保健所管内の大きな病院でPCR検査が始まっている。名前を公表できないが、それ以外の民間の医療機関で検査をしている病院もある。埼玉県が検査の拡充のために予算計上したことは朗報だと思う」

2、職員体制、電話回線数、相談件数、相談内容、PCR検査数は。

所長「職員体制は通常時は正規職員40名、コロナ対策で7名の増員がある。電話回線は8回線。緊急事態宣言時は保健所から電話がかけられないほど混みあっていた。月曜日が1番多く電話があり、200件を超える。土曜・日曜は少ない。相談件数は、4月1日〜5月17日の間で5943件あり、PCR検査に繋がったのは約400件。初期新型コロナウイルス感染が疑わしくないものは除外したため、陽性割合は10%だった。現在は多くの方に検査を受けてもらっており、1%程度に落ち着いている。相談は9割が一般の市民から、1割が医療関係者からとなっている」

3、堀ノ内病院でクラスターが発生したがどのように指導されているか。

所長「朝霞保健所と国のクラスター対策班2名と病院担当者とで、問題の病床を回りゾーニングなどについて話した。朝霞保健所からはN95マスク400枚、サージカルマスク4000枚等を提供した。県の対策本部からは、N95マスク2600枚、サージカルマスク1000枚、フェイスシールド3800枚、アイソレーションガウン2780着、防護服20着等提供。堀ノ内病院での感染者は逐一報告がある。第4報まで文章で連絡をもらっている。5月12日には全感染者が他施設へ移っている」

その後の懇談の内容です。

小野議員「PCR検査数を増やすにはどのような支援が必要か。」

所長「PCR検査できる機関が増えている。民間の医療機関も検査が始まっているが、検体を採取する人員を増やせば検査数が伸びていく。」

石島議員「通院している地域の方から『感染者が出た病院なのに病院の入り口で検温をしていない』と不安の声が寄せられているが」

感染症担当「今はどの病院でも熱がある人は電話をしてから来院する流れになっている。堀ノ内病院では、熱のある患者さんには特別外来で対応している。予防的に病院の入り口で検温する病院もある」

石島議員「定期的に通院する高齢者で、そういうことを承知していない患者さんもいる」

副所長「堀ノ内病院に対して、地域の人がわかりやすいように張り紙等するよう話をする」

(にいざ民報 2020年5月24日 No.1856)