高齢者の身近な交流の場、「高齢者いきいき広場」は継続せよ

石島よう子市議

市内5か所(八石、東野、池田、西堀の各小学校、新堀保育園)に設置されている「高齢者いきいき広場」は、「地域の高齢者に、趣味活動、仲間づくり等の場を提供することにより、高齢者の健康の保持増進、及び介護予防に資するため」設置された施設です。コロナ禍で高齢者の閉じこもりによる心身の衰えが心配されている中、3月末で休止する方針が示されています。

石島議員は「高齢者いきいき広場を今後も続けるべきではないか」と、市民から寄せられた次のような声を紹介して一般質問しました。

「気軽に歩いていくことができる交流の場がなくなるというので、4月からどこに行けばいいのか困ってしまう。運転免許の返納も考えているので、老人福祉センターまで車で行くこともできなくなる。こういう人はたくさんいるのではないか」「月に12回、編み物や折り紙など、みんなでお喋りしながら楽しんでいるのに、4月から行くところがなくなってしまう。コロナでバスの利用を控えている中で、近場で楽しんでいるのに、年寄りのことを大事に考えて欲しい」。

石島議員は「市内に3か所老人福祉センターがありますが、話を伺って改めて地域格差を感じました。建て替えられた第2老人福祉センターは、きれいな広い施設で入浴もでき、新座団地の方たちの憩いの場になっています。ところが、老人福祉センターから遠い地域の方はそういうことがありません。地域格差について考慮しなかったのか。また『高齢者いきいき広場』運営委員会で今後の在り方について話をしているというが、市の役割をどのように考えているか」質しました。

市長は「財政状況を踏まえて休止の方向づけをしました。管理運営委員会のご意見や、いきいき広場の役割、管理体制などを踏まえ、今後の在り方について検討を続けていきます。自主運営していただければオープンしていただいて構わないと思っています。各運営委員会との協議に委ねたい」と答弁しました。

石島議員は「条例では、広場の利用について無料と定めているが」とさらに質問。市長は「来年度、シルバー人材センターヘの管理委託は休止するということで、人件費はありません、光熱水費は市で持たせていただきます」と答弁しました。

八石いきいき広場 右の部屋ではパソコン教室も
八石いきいき広場 右の部屋ではパソコン教室も

(にいざ民報 2021年2月7日 No.1889)