五輪よりもいのち優先の市政を 市内の宿泊療養施設の継続を

小野だいすけ市議
小野だいすけ市議

6月7日、新座市議会で小野大輔市議が一般質問しました。「五輪事前キャンプのブラジル選手団の受け入れは止めて、パーシモンホテルは宿泊療養施設(96名)を継続して利用できるように」と質問しました。

市長は、「感染対策をしっかりとしてキャンプを受け入れる方向で調整している」と答弁しました。

小野議員は、「感染リスクの問題はどのように考えているのか。感染リスクは、選手団、市民どちらにもある。感染対策として、バブル方式など政府は言っている。ワクチンと検査をし、施設外と接触を遮断する方法だ。しかし、いくつもの国際大会で感染拡大を許している。接触を遮断するならば市民と交流はしないという事だ。それならなおさら、なぜ事前キャンプを実施するのか。直接選手村に行ってもらった方が、選手団も市民も感染リスクが下がる」と質問しました。

総合政策部長は「交流が無くなってしまうのはその通りだ。感染対策をしっかりやっていく必要がある。事前キャンプは選手団の調整には重要だ」と答弁しました。

小野議員は、「宿泊療養施設を使う事も問題だ。市内では、保育施設などクラスターが発生している。宿泊療養施設が必要なのではないか」と質問。

市長は、「県内の宿泊療養施設は、約1000室あるが、利用は3分の1程度だ。入ることができなくなるのではない」と答弁。

小野議員は、「空き室があるのは、消毒など業者が入る関係で余裕が必要だからだ。若い人、基礎疾患がない人は自宅療養を認めることになり、宿泊療養者が減ったこともある。子どもがいる人や介護が必要な家族がいる人などは宿泊療養を希望しないからだ。宿泊療養したくてもできない人がいる。災害が起こった時の避難所運営方針では、感染者は原則、県が確保する宿泊療養施設での対応となっている。災害が起これば施設はひっ迫するのではないか」と質問。

担当部長は、「県の管轄になるのでお答えできない」と答弁しました。

ブラジル選手団の競技種目は、陸上、ボクシング、マラソンスイミング、レスリング、ウェイトリフティング、テコンドー、空手の7種目。人数は、110人、7月11日〜8月3日まで滞在予定です。パーシモンホテルで宿泊し、新座市総合運動公園陸上競技場、新座市民総合体育館、立教学院新座キャンパス(立教大学、立教新座中学校・高等学校)で練習を予定しています。立教大学では、独自の制限レベル1〜4を設定しています。現在レベル3、原則オンライン授業となっています。

県内では7つの自治体で事前キャンプ受け入れ中止が決定しています。

市内自宅療養者数も増えてきています。首都圏の1都3県では昨年12月16日時点の計3236人から4週間で計1万9849人と6倍になりました。埼玉県は3465人でした。今、宿泊療養施設を縮小するべきではありません。

(にいざ民報 2021年6月13日 No.1905)