コロナワクチン等に関わる緊急要望書に市長から回答が届きました

6月4日に日本共産党市議団が市長に提出した「新型コロナウイルスワクチン接種等に関わる緊急要望書」に対して、11日市から回答がありました。


緊急要望書に対する回答


要望1

高齢者のワクチン接種については、6月15日から始まる65歳以上の方の予約の枠を大幅に増やしてください。過去2回の予約申し込みでは、短時間で予約が終了してしまい多くの人が取り残されてしまいました。予約できる枠が、希望者に見合っていないことが原因です。6月15日の予約は、高齢者の最後の予約です。今回の予約で取り残される高齢者があってはなりません。そのためには、予約できる枠を大幅にふやすことが絶対に必要です。市直営集団接種と市委託集団接種が、6月15日の予約枠に入るようにすること。

回答

65歳以上の高齢者のワクチン接種につきまして、7月末までの完了を目指し、市内医療機関による個別接種の接種数の増を図ります。さらに集団接種につきましては、朝霞地区医師会、朝霞地区薬剤師会に医師、看護師、薬剤師の派遣を依頼し、実施に向けて準備をしており、6月15日の予約枠に含めて御案内いたします。


その後市議会で、「6月15日の予約枠は、個別接種と市役所での集団接種(6月20日〜7月31日、ただし7月5日と7月26日を除く)を合わせて、1万5990人分、今までの予約枠の2倍以上となります」と追加で報告がありました。


要望2

PCR検査を抜本的に強化してください。

クラスター防止のためにも、予防的なPCR検査が必要です。医療・介護・障害者施設・保育・放課後児童保育などの関係者には、優先的に公費でPCR検査が受けられるようにしてください。公費で希望者がPCR検査を受けられるようにしてください。

回答

65歳以上の高齢者及び65歳未満の特定の基礎疾患を持つ方を対象としたPCR検査を昨年度1月から3月まで実施しました。600人の定員に対しまして、PCR検査を実施した人数は43人と大幅に見込みを下回りました。

障がい者施設では、国の交付金を活用し、共同生活援助事業所の従事者を対象に、令和3年2月から3月にかけて1回実施しました。

保育園や放課後児童保育室は、クラスターを防ぐ観点でPCR検査を実施する場合、関係する全ての方を対象とする必要があります。利用する児童、保育士や支援員、お迎えに来る保護者など様々な人が出入りしている状況であり、検査対象者が多く選定することが難しい状況です。

現時点で、PCR検査及び抗原検査の拡充は、国や県からの検査費用に対する補助がないため、市の費用負担が大きく、実施する考えはこざいません。

クラスターの防止に当たっては、引き続き、マスクの着用や手指消毒など感染症対策の徹底をしてまいりますので、御理解を頂きますようお願い申し上げます。


要望3

ブラジル選手団の新座市での事前合宿を中止してください。

コロナ感染が拡大している中での事前合宿は、市民の不安を大きくするだけです。また、療養しているコロナ陽性者をブラジル選手団のためにホテルから退去させることも市民感情を損なわせるものと考えます。

回答

ブラジルオリンピック選手団の事前トレーニングキャンプ受入れは、現在、市民の皆様及び選手団双方の安全を第一に、選手等受入マニュアルを作成し、感染症対策を徹底することで準備を進めているところです。

特に、市民の皆様との接触を避けるため、対面での交流事業及び市民ボランティアによるキャンプの補助活動を中止するとともに、選手団の移動は宿泊場所と練習場所に限定し、移動の際は専用車両を使用することとしております。

この感染症対策は市ホームページにお知らせしており、広報にいざ7月号でもお知らせする予定です。

パーシモンホテルは、令和2年9月から新型コロナウイルス感染者の宿伯療養施設となっていますが、県、同ホテル、ブラジルオリンピック委員会と調整し、事前トレーニングキャンプの実施期間及び準備に係る前後の期間のみ、選手団が使用することで申し合わせました。

選手団が使用する間、宿泊療養の対象となる感染者は、県が確保している他の療養ホテルで受け入れると伺っております。


要望4

オリンピック・パラリンピックヘの児童・生徒の観戦動員はしないでください。

コロナ感染が広がる中での五輪は中止すべきという意見が国民の大半です。こうした中で、児童・生徒の観戦動員は行うべきではありません。

回答

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が児童・生徒が大会を観戦するために低価格でチケットを用意する「学校連携観戦プログラム」を活用して、市内全小中学校に合計1215枚のチケットを確保しています。次世代を担う小・中学生にとって、世界のトップアスリートの競技を見ることや、会場に足を運び多くの方々の力で大会が運営されていることを肌で感じることは、大きな教育的意義を持つものであると捉えています。

しかし、この計画はコロナ禍前に策定されたものであり、世界的に感染拡大の収束が見られない現在において、慎重に判断をする必要があると考えています。チケットも、現在の状況を踏まえ児童生徒への配分を見合わせています。

今後は児童生徒の安全を第一に考えるとともに、児童生徒にとって一生に一度の貴重な機会の提供も視野に入れ、国の動向を注視しながら適切に判断してまいります。


(にいざ民報 2021年6月20日 No.1906)