立教学院がブラジル選手団の受入れを断念

五輪ブラジル選手団は、7競技、110名の受け入れを予定していました。6月11日に立教学院側が、「コロナ禍で教学運営上の制約が続いていたことから、学生・生徒に対し適切な学習機会を確保することに注力したいこと、まだ選手団と学生・生徒との動線の分離が難しいなど、十分な感染対策が困難なため、施設の提供を断念せざるを得ない」とブラジルオリンピック委員会に伝えました。このため、立教学院(立教新座キャンパス)で練習予定だった5種目、テコンドー、空手、レスリング、マラソンスイミング、ボクシングの競技選手は、他の自治体で受け入れられます。

新座市民総合体育館で練習するウェイトリフティング、市総合運動公園陸上競技場で練習する陸上の全種目の選手は予定通り受け入れます。

立教学院は、トレーニング器材の貸出しやスタッフの応援派遣などの面で、引き続き新座市と連携し、事前トレーニングキャンプを支援していくとしています。

立教学院で受け入れることができないブラジル選手団を安全に受け入れることができるのでしょうか。これまで、多くの国際大会で実施された「バブル方式」で、感染者が発生しています。しかも、ブラジル選手団を受け入れるパーシモンホテルは、コロナ患者の宿泊療養施設です。療養者は県内の別の施設へ移動することになります。先日の小野大輔議員の質問で選手団受け入れ後は宿泊療養施設に戻すとのことです。ブラジル選手団の受け入れと宿泊療養所の閉鎖は、感染リスクを高め、市民のいのちを危険にさらす危うい行為です。

ブラジル選手団の受け入れは中止を決断し、コロナ対策に全力をあげるべきです。

(にいざ民報 2021年6月20日 No.1906)