ゴミの戸別収集に向けた研究検討を
「高齢化、核家族化のため、ゴミ当番の助け合いが難しくなっています。改善を早急にして欲しい。早めに状況を見きわめてほしい」。日本共産党市議団が行った市民アンケートに、こうした声が多数寄せられました。
石島議員は一般質問で、ゴミの戸別収集について研究、検討を進めるよう新座市の見解を質しました。
石島議員は市民アンケートに寄せられた様々な声を紹介し、「新座市一般廃棄物処理基本計画の中では、『高齢化社会の進展やライフスタイルの多様化に対応するため、高齢者や障害のある人に対しての収集は引き続き地域の協力を求めていくとともに、新たな収集体制を検討していくことが必要です』とあります。台東区や品川区、北区などでは有料化をせずに戸別収集を始め、マナーの向上やゴミの分別意識が高まり、ゴミの減量につながったという報道もあります。新座市として戸別収集について研究、検討を始める時期が来ているのではないか。また、ゴミ出し困難者に対する戸別収集(ふれあい収集)は早急に実施すべき。ゴミ処理を共同で行っている志木地区衛生組合の構成市である志木市と富士見市ではすでに実施しており、新座市のみ実施していません」と質しました。
市長は「高齢化や核家族化が進む中、集積所の管理や容器の出し入れなど、ゴミ当番ができない世帯、ゴミを集積所へ持って行くこと自体が困難となり戸別収集を望む声があることは認識しています。現在市内には6千か所を超える集積所があり、戸別収集を実施することになると限られた時間の中で収集するために、収集車両の増車及び作業員の増員が必要となり有料化についても視野に入れる必要があると考えています。志木地区衛生組合の構成市とともに研究をしてまいりたい」と答弁しました。
石島議員は「戸別収集にあたって、必ずしも有料化がセットではなく、23区では有料化せずに実施しているということなので、しっかり検討しないといけないと思います。新座市は財政上の判断でゴミ収集を民間に委託してきましたが、新たな収集体制が必要になれば、市の予算が必要になるのは当然です。生活に密着した全ての市民に関わる大きな問題で、いろいろな意見があると思います。戸別収集についての意向など市民の声を聞くアンケートに取り組んではどうか」と提案しました。
市長は「H30年度は市民アンケートを実施する年なので、戸別収集や有料化を含めたゴミに関する調査項目を設けてアンケートをとりたいと思います。しっかりその上で判断していきたいと思います。ふれあい収集については別次元の話であるので、今回は真剣に取り組んでまいりたい」と答弁しました。
(にいざ民報 2018年4月8日 No.1760)