過労死水準(月80時間)に国がお墨付き 「8時間働けば普通に暮せる社会を」残業代ゼロ法案は廃案に!

「働き方改革」一括法案が4日、参院本会議で審議入りしました。日本共産党の山下芳生副委員長が質問に立ち、残業代ゼロ制度(高度プロフェッショナル制度)を「過労死とサービス残業の合法化だ」と批判。「誰もが8時間働けば普通に暮らせる社会こそ国民が求めている」と法案廃案を求めました。

残業時間の「上限規制」が月平均80時間となっていることについて、山下氏は「過労死水準に国がお墨付きを与えている。月をまたいで業務が集中すれば30日間で160時間残業もあり得る」と強調。高プロについて、山下氏は「企業にとって実労働時間管理も残業代支払いもなく、死ぬまで働かせても責任を問われない」と追及。「成果で評価される」という名目で長時間労働が煽られると質しました。

安倍首相は、一定時間(残業100時間)で医師の面接指導を義務付け、何らかの措置がとられると言いますが、どんな措置かは企業任せです。

追及する共産党の山下副委員長
追及する共産党の山下副委員長

(にいざ民報 2018年6月10日 No.1768)