共産党が国保税の引き下げを提案 子どもの均等割を半額に

笠原すすむ議員

9月市議会で日本共産党新座市議団は、新座市国民健康保険の20歳未満の子どもの保険税を1万円減税する提案をしました。賛成は日本共産党の6人と市民と語る会の2人(高邑・木村市議)の8人で、他はすべて反対して否決となりました。

提案者の笠原市議は「新座市国民健康保険税は他の協会けんぽや共済などと比べて非常に高いので、子育て世帯の負担軽減を図るために、(1)子どもの均等割を半額に減免する。一人1万円の減税となる。(2)20歳未満の子どもは4481人なので、減税分は4481万円となるが、これは一般会計繰入金で補い、子どもがいない世帯の負担増とならないようにする。(3)全国市長会や全国知事会が同様のことを国に要請している。全国で実現している市はわずかだが、新座市で道理あることを先進的に実現していきたい。」と提案し、賛成を呼びかけました。

下の表を見てください。6月議会に国保年金課が議会に提出した資料です。同じ収入・世帯で市の国保と協会けんぽ(中小企業で働く人など)共済(公務員)加入者の保険税を比較したものです。子どもがいない(1)の場合で国保は協会けんぽより43%も高い保険税です。協会けんぽも共済も子どもが何人いても保険税は変わらないのに、市の国保は子ども1人当たり2万円ずつ増えていきます。3人子どもがいる(2)の場合、市の国保は協会けんぽより69%高く、共済より88%も高くなります。せめて子どもで増税される分を半分に減額しようというのが今回の共産党の提案です。

辻実樹議員は、「友人のシングルマザーは安い給料で3人の子育てを必死でしている。高い国保税で苦しんでいる中、1人1万円の減税は本当に助かる。ぜひ実現させたい。」と賛成討論しました。

(記・笠原進市議)

新座市国民健康保険と協会けんぽと共済との保険料(税)の比較

(にいざ民報 2018年10月7日 No.1784)