株式会社が指定管理者に 放課後児童保育室 福祉の里図書館
市議会最終日の17日、公の施設の管理を市が指定した指定管理者に行わせるための「公の施設の指定管理者の指定について」の議案が審議されました。
今回、対象の施設は放課後児童保育室、福祉の里図書館及び5か所の図書館分館(中央・栗原・大和田各公民館の図書室、西堀・新堀コミュニティセンター図書室、新座団地図書室)、市民会館です。
6放課後児童保育室はシダックスが指定管理者に
放課後児童保育室は、11保育室は引き続き社会福祉協議会を指定し、6保育室(西堀、新座、東北、東野、野火止、新開)は、社会福祉協議会からシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社に変更しました。指定管理者は2保育室毎に、それぞれ3事業者が応募し選定委員会で選定されました。
笠原議員は「選定されなかった事業者の採点は何点だったのか。シダックスはどういう点が優れていたのか」質問し、選定されなかった事業者は80点以下で失格だったことがわかりました。子ども未来部長は「他社は学習塾の傾向が強かったり、スポーツ教室を行うなどが提案された。シダックスは現在の社会福祉協議会が行っている保育内容とあまり差が出ない内容だった」と答弁しました。
石島議員は「シダックスの求人広告では、月給25万円と22万円の契約社員が募集されているが、社会福祉協議会の指導員の勤続20年目位に当たると聞いた。この位給与を上げないと指導員が集まらないということ」と述べ、シダックス契約社員の週労働時間や他市での離職率、経費縮減のための土曜日の合同保育について質問しました。部長は「1年雇用で月170時間労働、離職率は低いと聞いている。合同保育は、同じ保育室の(クラスが違う)子どもを1室に集めて保育を行う」と答弁しました。
採決で共産党は、保育に株式会社は馴染まないことや、シダックスへの唐突な変更で保護者や子どもたちの間で不安が払拭されていないことから、社会福祉協議会を指定管理者にする議案にのみ賛成しました。
福祉の里図書館は図書館流通センターを指定
福祉の里図書館と分館は、株式会社図書館流通センターが指定されました。
石島議員は、図書館流通センターが市が提案した指定管理料より990万円高い金額を提案した理由や、福祉の里図書館の司書の有資格の人数について質問しました。教育総務部長は「基準額より高いのは、合わせて業務委託契約する生涯学習センター図書室の人件費が高くなるため。現在、福祉の里図書館の司書は2名です。指定管理者は全従事者の3割以上が司書または司書補であることを配置基準としている」と答弁し、現在と同等以上となることがわかりました。
採決で共産党は、公立図書館などの社会教育施設は、自治体の計画に基づいて人づくり、街づくりをすすめる役割があり、3年や5年といった指定期間や経費縮減が求められる指定管理者制度は馴染まないことから、反対しました。ケイミックス(株)が2度目の指定となる市民会館の指定管理者には賛成しました。
(にいざ民報 2018年12月23日 No.1795)