「子どもや若者の貧困を考える」 民主教育を進める会で白鳥勲さん講演
2月11日、「朝霞・和光・新座・志木民主教育を語る市民の集い」がふるさと新座館で開催されました。講師に白鳥勲氏を迎え「子どもや若者の貧困を考える」の題で講演が行われました。
講演後は、①各市の学校の現状②道徳は今③貧困にかかわって私達にできること④不登校の4つのテーマで交流しました。
集いに参加した教師(20代女性)からにいざ民報に講演の感想を寄せていただきました。
私は大学時代の実習の際につらい状況で生きる子ども達を目の当たりにしました。ある集会で白鳥先生のアスポート事業の話を聴き、何度かアスポートに参加させてもらいました。一生懸命わかろうとする子ども達との学習は、私も学ぶことが多かったです。
今日、白鳥先生のお話を聞いて、改めて私の想像を絶するほどの過酷な状況で生きる生徒さんがたくさんいることに驚きました。そんな中でもノートのコメントに喜ぶ生徒さんや必死で生きる子どもたちの話を涙しながら聞きました。
子どもが少ない社会で、子どもを大切にしてほしいと切に願います。派遣法の酷さ、新自由主義の恐ろしさ、貧困層の学力の下がり方の大きさ、多くの教師や大人がこの問題に目を向けないといけないと思います。政府は軍備でなく、教育費を増やすべきです。若い先生達も世の中の問題に、社会の変容に敏感にならないといけません。
話を聞いていて、学校という場が子どもにとってどれほど大切な場かを感じました。仲間を作り、学ぶことができ、給食で栄養も取れます。教師は、目の前の子どもに愛情を持って、来たくなる学校、学びたくなる授業の工夫、仲間との繋がりを持てる活動の提供が必要だと考えました。
一番心に残った言葉が「自分のことを心配してくれる大人がいる。」です。こんなことを言わせる社会ではいけないと強く思いました。先生も地域の大人も政府も子どもを大切にしていかなくてはいけないと思いました。貴重なお話をありがとうございました。
(にいざ民報 2019年2月17日 No.1801)