どうなる これからの医療制度 新座社保協・創立20周年記念講演
6月17日、野火止公民館で、本田宏さん(医療制度研究会副理事長)を迎えての新座市社会保障推進協議会創立20周年記念講演、自治体キャラバン事前学習会が行われました。
本田さんはスライドを駆使して、医療や福祉の歴史を織り交ぜながら、日本の医療制度の問題点や課題を説明しました。
日本の医師不足は危機的で、OECDの平均と比較すると、医師は12万人も不足している。医師の過労自殺は後を絶たない。
日本の薬剤は世界一高いのに、厳しい病院経営は改善されない、世界で医療費負担は窓口無料が当たり前なのに日本は医療費が高く時代に逆行している。様々な問題の根底には、国の医療費抑制政策があることを指摘しました。
また、「財政危機だから」という言葉は『呪いの言葉』。この言葉で消費税の値上げや社会保障改悪が、いともたやすくできてしまう。騙されないように、しっかりデータを見て、ものごとの本質を見ようと呼びかけました。
また、社保活動のアドバイスとして、より広い世代に広げるためには、情報や伝え方、発信の仕方を工夫することが重要だと語りました。
(にいざ民報 2019年6月23日 No.1817)