待ち望まれた新座市児童発達支援センター (愛称・アシタエール)10月1日に開所

新座市立みどり学園と、わかば学園を統合して、新座市児童発達支援センター(愛称・アシタエール)が10月1日、開所します。それに先立ち、9月21日に開所式と見学会が行われました。

アシタエールは、発達の遅れや育ちにくさのある就学前のお子さんを対象に、障がいへの区別なく日常生活の基本動作の指導をしたり、集団生活に適応できるように訓練などを実施します。また、通所しているお子さんの他に、地域で安心して暮らせるよう、早期療育教室などの相談も行います。来年10月には、保育所等訪問事業などの地域支援事業を実施する予定です。

これまで新座市では、みどり学園とわかば学園の2施設でお子さんの発達を支援してきましたが、開所から40年以上にもなり施設の老朽化と耐震性が課題となっていました。H28年に統合施設として、児童発達支援センターの設計が実施されましたが、財政難を理由に建設が先送りにされ、共産党議員団は「先送りをせず建設を」と要求してきました。H30年10月に建設がスタートし10月開所の運びとなりました。

アシタエールでは統合を機に、障がい別の療育から年齢別のクラス分けに変えて、その年齢にふさわしい保育・療育に取り組むということです。定員は40名、病院に通院するお子さんもいるなど、全員が毎日登園するわけではないので、子ども2人に対し保育士1人の保育ができると考えているそうです。

保育室6室のほか大ホールや、保育の合間に理学療法士から個別の機能訓練を受けられる機能訓練室、相談室、静養室、医務室、庭にはプールがあります。保育室には床暖房や空気清浄器が備えられ、引き戸もゆっくり閉まるよう重く調整したり、手洗い場を子どもから見えないよう隠すなど、きめ細やかな配慮がされていました。

バランスを取って体幹機能を鍛える吊り遊具や、肢体不自由な子どもが水の中と同じように動けるボールプールもあります。また、長年保護者から要望の強かった給食も提供されます。

「アシタに希望をのせ、みんなにエールを」と付けられた愛称のとおり、子どもたち、保護者、地域の希望となるよう期待します。

(にいざ民報 2019年9月29日 No.1829)