支えあえる地域を目指して にいざ支えあいフォーラム開催
9月29日(日)、お互いを思い合い支えあえる地域を目指そうと、「にいざ支えあいフォーラム」(主催・新座市)が市民会館で開催され参加しました。
第1部は「お互い様の地域づくり、支え支えられの関係づくり」と題して、十文字学園女子大学の佐藤陽教授が基調講演を行いました。「社会的孤立が広がりつつある中、老老介護や認知症高齢者、老障介護、生活困窮、虐待等、様々な生活課題を抱えながら、『助けて』と声を出せない家族がいる。そうした中、地域のつながりが求められ、社会福祉法にも第4条として地域福祉の推進がうたわれた。ちょっと『おせっかい』で、見て見ぬふりをしない、支えあいの関係づくりが求められている。人は一方的に『見守られる側』になるのは自尊感情を損なうのでイヤなもの。助け、助けられるお互い様の関係をつくっていきましょう」と話されました。
新座市では高齢になっても、障がいがあっても、子どもから大人まで住み慣れた地域でいきいきと暮らすことができるよう、住民同士が支えあう仕組みづくりを始めています。この支えあいをどのように行うかを考える「協議体」という会議が市内6つの福祉圏域ごとに立ち上がり、地域で活動したいと考える住民と生活支援コーディネーターが、地域の困りごとを解決するために話合いを進めています。
第2部は、各協議体が活動報告を行いました。すでに障がい者や高齢者のゴミ出し有償サポート、世代を超えた居場所づくり、犬の散歩をしながら通学路や高齢者の見守りをするワンワンパトロール、ボランティア組織の発足等を検討し、取り組まれていることがわかりました。
プロクラムには、「できる人が、できるときに、できる範囲で、参加できる第一歩となることを願っています」とありますが、「補助金が3年で打ち切られた後、『自分たちだけでやって下さい』と丸投げされたら、続けられるのか?」という声もお聞きしました。住民が支えあうことは大切ですが、これによって行政の役割を後退させないことが大切だと思います。
(記・石島陽子議員)
(にいざ民報 2019年10月6日 No.1830)