障がい福祉センター・講座、教室の開催回数を元に戻して

辻みき議員

障がい福祉センター(福祉の里)では16の教室や講座が行われています。主に障がいのある方が対象ですが、手話講座や点字など一般の方が参加できる講座もあります。講座を通して暮らしに幅を持たせ、障がいのある人とない人をつなぐ大切な事業です。今年度から6つの講座の回数が減りました。回数を減らさないでほしいという声があります。

参加者の家族からは「金曜日の陶芸教室を毎回楽しみにしています。コップを作るんだ、そばちょこを作るんだと目標をもって生活をすることは、本人にとって嬉しいことです。気持ちが高揚しているのが分かります。こんな喜びを与えてくれる陶芸教室に親はいつも感謝しています。教室がない週はがっかりしています」と寄せられました。

辻みき市議は一般質問でこの問題を取り上げ、講座の回数をもとに戻すよう要望しました。

市長は「見直しにあたっては参加者数が増えずに固定的なメンバーになっていて、全員が基礎的な部分を習得していることから回数の縮減は可能と考えている。新たに参加していただけるよう講座内容の充実や周知を図りたい」と述べました。

辻市議は「どのように周知しているのか」と再質問しました。

総合福祉部長は「にいざ広報をベースにしている。パンフレットなどは用意がない。チラシについては必要な講座について作成し周知していきたい」と述べました。

辻市議は「平成27年度から回数も費用も参加者数も減っている。参加者が少ないから回数を減らすのではなくて、募集する機会を増やすとかパンフレットを作るとか工夫すべき」と要望。

部長は「基本的には長期にわたる講座で、中途からの募集は難しい。より多くの方に受講していただきたいのは同じ考えなので、機会を捉えて工夫して周知を図りたい。障がいのある方6500名の一定程度の方は施設等に通われている方もいる。そういうところへのアプローチなども検討していきたい」と述べました。

回数の見直しを行った講座は、絵画教室、パソコン点字入力、さをり織り講座、陶芸教室、ガーデニング講座、手話初級講座です。

「回数を元に戻す考えはないか。陶芸や絵画など当事者が対象の講座についてはどうか」の質問に対して、総合福祉部長は「まだ予算編成の最中で検討を進めている。陶芸等の講座は令和元年度と同様に考えている。利用者や講師の方からの声も聞きながら検討したい。」と述べました。

辻市議は「障がい者は外に出て講座に参加するにも労力がいる、だから回数が多い方が参加できる機会も増えると思うので回数にはこだわっている。講座、教室のチラシを作っていただきたいのと、年間に一度の募集ではなくて年度の途中からでも参加できる講座を増やすこと」を強く要望しました。

(にいざ民報 2020年1月19日 No.1842)