一般会計当初予算案が可決 約520億円 大型事業への9億5000万円・地下鉄延伸5億円
日本共産党・市民と語る会は反対 公明・政和会・由臨会が賛成
3月議会で、約520億円の2020年度一般会計当初予算案は、公明、政和会、由臨会が賛成。日本共産党、市民と語る会が反対。17対8の賛成多数で可決しました。
日本共産党市議団を代表して反対討論に立った小野だいすけ議員は、「2018年度から、市民負担を増やす予算が続いていた。今回も大和田2・3丁目、新座駅北口区画整理事業の予算を増やし、地下鉄12号線延伸基金5億円を維持する予算となっている。くらしが大変になっている市民を応援する予算にシフトするべきだ」として7点について反対理由を述べました。
- 市内の大手企業の法人税は増収になるはずなのに国が3・7%減税したせいで、1億3000万円の税収減となっています。安定財源だと言って、消費税は10%に増税されたのに、地方消費税交付金は1億円減っています。生活が大変な市民には増税し、収益を上げている大企業には減税する予算となっています。また増税したのに減収になるのでは説明がつきません。
- 地下鉄12号線の建設基金の5億円を維持したことです。取り崩して市民のくらしのために使うべきです。
- 教員の多忙化を解消するためには教員の負担を思い切って削減すべきです。定数を増やす、行事を減らすなどの改善がなされておりません。
- マイナンバーカードの取得率を現在15%から40%にするという事でした。個人情報の漏洩、紛失した場合はどうするのか、高齢者にはわかりづらいなど、市民の不安がある中での実施は必要とは思いません。
- 介護保険サービス利用料の助成金が、令和2年3月分をもって廃止される事や、重度要介護高齢者手当の引き下げは、市民の暮らしを圧迫します。多くの市民が利用している無料のがん検診の予算が削減されました。市民のいのちとくらしを守る予算を削減することには反対です。
- 生活道路を改善する予算が大幅に削減されました。道路拡幅用地費、約2600万円、道路維持補修費が約4000万円、道路改良費が約7000万円のそれぞれ減となっています。これでは、市民要望にこたえられません。
- 一般会計から大和田2・3丁目土地区画整理事業は4332万円増の4億9415万円、新座駅北口土地区画整理事業は8950万円増の4億5493万円と繰出金が非常に増えています。繰出金が増え、それが他の予算を押しつぶしています。
(にいざ民報 2020年3月22日 No.1849)