生活困窮者自立支援制度 ジュニア・アスポート事業の継続を

辻みき市議

埼玉県では生活困窮世帯や、生活保護世帯の子どもを対象に、学習支援事業を実施してきました。アスポート事業とは、中高生を対象に、学習支援だけではなく生活支援、体験活動、食育など総合的に幅広い支援を行っています。

新座市では、平成27年度から、アスポート事業を実施しています。平成30年から埼玉県のモデル事業として、困窮世帯の小学生向けの学習・生活支援事業(ジュニア・アスポート事業)を開始しています。週に三回、大学生ボランティアや教員OBなどが勉強を教えるほか、食事の提供、生活習慣の定着や家庭訪問など、きめ細かな支援を行っています。このモデル事業(3年間)が今年度で終了するため、新座市は来年度継続するかどうかの検討を進めています。

辻実樹市議は、12月議会の一般質問で、生活困窮者自立支援事業のジュニア・アスポート事業の継続を求めました。

市貝は「ジュニア・アスポート事業の成果としては、参加児童の生活面において、学校の宿題を忘れることが少なくなった、食べ物の好き嫌いが少なくなった、起床時に家族に起こしてもらうことは少なくなった等が挙げられるほか、学力面で一定程度の向上が確認された。来年度以降実施する事については、今般の財政状況を鑑み、令和3年度当初予算で示す。中高生のアスポート事業は今後も実施継続していく」と述べました。

辻市議は「ジュニア・アスポート事業を継続するとどのくらいの予算がかかるのか」と再質問しました。

総合福祉部長は「中高生が一年間に約1700万円。小学生も加えると約2800万円位の見積もりです」と述べました。

辻市議は、「小学校の時から(貧困の)格差が出ていると思うので、継続をしていただきたい」と、求めました。

(にいざ民報 2021年1月24日 No.1887)