令和2年度は、過去最高の市税収入 『財政非常事態宣言』は中止を

笠原すすむ市議
笠原すすむ市議

新座市の令和2年度の市税収入額は247億円を越え、過去最高となる見通しです。一方で、財政非常事態宣言の下、「財政が大変」と言い続け、畑中公民館の体育館の照明灯工事(90万円)さえ中止する始末です。

笠原進市議は、3月16日の一般質問で、「過去最高の市税収入があるのに、財政非常事態宣言はおかしい。8月に行った試算が間違っていたことを認め、財政非常事態宣言を止めるべきだ」と主張しました。

笠原進市議は、「8月27日に市議会に提出された財政見通しの試算では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、市税収入などの大幅な減収が予想され、これまで通りのサービスを続けることが難しいとされ、10月1日には財政非常事態宣言が発出され、12月議会で多くのサービスが廃止された。令和2年度の税収は26・5%も減ると見込んでいたが、100%を超え、過去最高の税収となる。新座市の50年の歴史の中で最高となる見通しだ。なぜこんな大きな間違いをしたのか。間違えた理由は何か。財政調整基金も約29億円で最高となっている。8月の試算では約5億円と言っていた。大きな差異だ。現在では8月の財政試算は間違っていたことは明白だ。間違った試算をもとに作られた財政非常事態宣言はもう止めるべきだ。令和2年度の市税収入は過去最高となることが判った現在でも、『財政が大変』と従来通りのことを言い続けている。これでは新座市はとんでもないことになる。間違いを認めて、修正すべきだ」と主張しました。

並木市長は、「令和2年度は幸いにして結果として8月の試算のような減収とはならなかったが、令和3年度はコロナの大きな影響を受け大幅な減収になると思う。サービスを見直したから令和3年度の予算が組めた」財政部長は、「令和3年度の予算編成をどうするか、本当に心配だったので8月に試算した。あれはあくまで試算だ。令和2年度の税収は結果として多くなった」とそれぞれ答えましたが、間違いを認めず、間違えた原因を掘り下けて検討することもしませんでした。財政非常事態宣言を続けるとしています。

市税収入の変化

『財政非常事態宣言』は中止を

(にいざ民報 2021年3月28日 No.1896)