市長提出議案は21件 学童保育料値上げ(3140万円)条例など 市の預金は44億円(過去最高額)

新座市議会令和3年第3回定例会は8月27日開会、9月27日閉会の予定です(日程は下表)。市長提出議案は21件で、条例5件、補正予算6件(専決処分の承認を含む)、決算8件、契約1件、人事1件となっています。

学童保育料の3千万円値上げ

条例には放課後児童保育室(学童保育)の保育料値上げ案が含まれています。保育の終了時間を午後6時から7時に延長するとともに、保育料を第1子現行2千円から1万円のものを3千円から1万2千円に値上げします。第2子以降は、引き下がりますが、第1子と合わせると多くの人が値上げとなります。全体で3140万円の値上げです。

歳入40億円増の補正予算

一般会計補正予算(第6号)では、歳入が40億5254万円も増額です。地方交付税5億4242万円、臨時財政対策債6億4320万円、前年度繰越金24億4267万円など大きく増額となっています。9月時点で40億円も歳入が増えることは従来ありませんでした。当初予算作成時に「財政が大変」と思わせるため歳入を少なく試算したのではないかとの疑いが強まりました。細部の検討はこれからです。

歳出の主なものは、①財政調整基金への積み立て36億6859万円、②北野の森保育園用地取得1億439万円、③新型コロナウイルスワクチン接種事業8546万円、④新型コロナウイルス感染症対策のための備品等購入費5509万円、⑤道路維持補修工事費5812万円、⑥消火栓の修繕776万円、⑦デマンド型交通の実証実験400万円などです。

市の預金は44億円(過去最高額)

令和2年度は22億円の黒字

並木市長は「コロナ禍で税収が大幅に減る」として財政非常事態宣言を発出し、福祉などの市民サービスを大幅に減らしました。ところが税収は減らず、令和2年度決算は22億509万円の実質黒字となりました。令和3年度予算は、当初予算より40億円以上も収入増となりましたが、その90%以上(36億円以上)を預金し財政調整基金は44億6219万円で過去最高となります。「コロナ禍で税収が減り赤字になる。市民サービスは減らさざるを得ない」と説明してきたことが間違っていたことは明白となりました。しかし、それでも並木市長は財政非常事態言言に固執しています。

40億円以上も増えた補正額の一部を使うだけで減らされた市民サービスの多くを復活させることができます。「90%以上(36億円以上)も預金するのではなく、その一部を市民サービス復活に使え」との声を大きく上げましょう。

9月議会の日程

(にいざ民報 2021年8月29日 No.1914)