あなたも監視の対象に? プライバシー侵害の「土地利用規制法」は廃案に

8月29日、栄・池田九条の会の学習会、「あなたも監視の対象に?こんなに危険な土地利用規制法」に参加しました。二橋元長氏(埼玉平和委員会代表理事)の講演は分かりやすく多くの方に聞いてほしいと思いました。

先の国会で強行された「土地利用規制法」は、自衛隊基地や原発など、政府の重要施設周辺1キロメートル範囲を「注視区域」とし、所有者等の情報を政府は調査できるという法です。

この法律の狙いは、「米軍・辺野古基地建設やめよ」など沖縄の住民運動を監視、規制するのが目的です。

じゃあ「私には関係ないな」と思ったら大間違い。 陸上自衛隊総隊司令部がある朝霞基地周辺は「特別注視区域」で特に監視が強められ、周囲にある和光市役所や学校、官庁、水道施設、民家の所有者や利用者の情報も収集され、届け出しないと懲役刑まであるのです。

ただ「重要施設の近くに住んでいる」というだけで、色々な情報を提出しなければならないのはプライバシー侵害です。

先の国会で自民、公明、維新、国民民主党などの賛成で可決しましたが、法律の詳細はまだ決まっていません。

講師は、「土地を調べるのでなくその土地や建物をもち利用している人を全部調査する。つまり人を調べる法律なのです」「騒音や米兵犯罪、街づくりの障害となっている基地。その近くに住む地域

住民がなぜ監視、規制されるのか」「危険性を知らせて世論を広げ法を廃止しよう」と語りました。

友情出演した「なんくるないさあず」の三線と歌、♪イムジン河、♪島人む宝で大いに盛り上がりました。

朝霞基地周辺1キロの住民の個人情報が調査される
朝霞基地周辺1キロの住民の個人情報が調査される

【記・工藤かおる】

(にいざ民報 2021年9月12日 No.1916)