日本共産党が補正予算の組み替え動議提案 財政調整基金を市民のために使え

9月議会で、日本共産党が令和3年度一般会計補正予算案に対して、修正案(組み替え動議)を提案しました。提案者は小野大輔市議です。組み替えの内容は、下の表に示しました。

動議案を提案した理由は、以下のとおりです。


新座市は令和2年10月1日に財政非常事態宣言を行いました。宣言の下、新型コロナウイルス禍で市税収入等などの大幅な減収が予測されるとして、市民サービスなど多くの事業を削減しました。

歳入は40億円も増に

しかし、令和2年度の決算では繰越金31億4267万円となりました。補正増は、24億4267万円です。地方交付税5億4242万円増、臨時財政対策債6億4320万円増となりました。歳入は40億5254万円も増えたのに、その内、36億6859万円、歳入の91%を財政調整基金に積み増します。財政調整基金は9月時点で約45億円です。令和3年度の市税収入と地方消費税交付金は令和2年度決算と比べても過小な予算となっています。

令和3年歳入は過少見積り

新型コロナウイルスで大変なのは市民の方です。今、大事なことは、福祉サービスなどを復活させ、新型コロナウイルス禍から市民の命とくらしを守ることです。財政調整基金への積み増し金の一部を活用し、削減された福祉サービス制度の復活、市民活動への補助金の復活、道路維持補修費工事や雨水対策工事などを実施すべきです。

市民のいのちとくらしをまもるために、予算の組み替えを提案しました。


令和3年度補正予算案に対する組み替え動議

財源の確保

財政調整基金への積み立てを1億5090万円減額して歳出増に充てる。また、地方債を8964万円補正増する。歳入合計 2億4054万円

歳出の増額

1、18歳までの医療費無料化(高校性の通院費を無料化) 2900万円
2、高齢者のいきいき広場の実施 750万円
3、障がい者福祉手当の復活 3900万円
4、市民相談の実施 250万円
5、集団資源回収奨励金の実施 1100万円
6、林間学校助成金(中学校)630万円
7、障がい者通所施設補助の見直し前への復活 250万円
8、ジュニアアスポートの実施 110万円
9、道路維持補修工事の実施 9960万円
10、障がい者とひとり親家庭で非課税世帯の入院食事代補助を実施 400万円
11、障がい者の交通費助成の見直し前への復活 600万円
12、敬老祝い金を見直し前に復活 760万円
13、重度要介護高齢者手当は見直し前に復活 750万円
14、道場1丁目、栄1丁目の雨水対策事業の実施 150万円(下水道特会への操出金の増加)
15、町内会・民生委員等への補助は見直し前に復活 750万円
T6、合葬墓設計委託を実施 419万円
17、福祉の里体育館夜間利用の復活 125万円
18、スズメバチなどの駆除への補助復活 250万円

財政調整基金を市民のために使え

(にいざ民報 2021年9月26日 No.1918)