「国に対し『75歳以上の医療費窓口負担2倍化の撤回を』求める陳情」を否決(厚生常任委員会)

12月6日の厚生常任委員会で「75歳以上の医療費窓口負担2倍化の撤回を求めるための意見書を国に提出することを求める陳情」が審議されました。

陳情者の年金者組合の森茂次郎さんは、「医療費2倍化は高齢者の受診抑制を引き起こし重症化してしまい、結果的に医療費が膨らむことになります。高齢者の医療を受ける権利を奪うことにも繋がります。医療費2倍化の中止を国に求めてください」と訴えました。

質疑の中で対象者について、7月末時点で21663人のうち、1割負担の方が19897人、今後2割負担になる方が5167人と説明されました。

小野由美子市議は「年収単身200万円、夫婦320万円の世帯は生活費だけで精いっぱいの状況です。医療費が増えることで食費を削らざるを得なくなることも考えられます。命を守るためにも医療費2倍化はすべきではないので陳情には賛成です」と述べました。

採決では賛成1人(共産党)、反対5人(政和会、公明党、由臨会)で否決されました。

【参考】
79歳 男性(糖尿病・緑内障・心筋梗塞・その他)
2021年1月〜11月までの医療費 170,713円
2倍化になると341,426十交通費等47,000円
年金収入 1,720,000円
年金収入に占める医療費 22.6%

(にいざ民報 2021年12月12日 No.1927)