前立腺がんの検査項目を以前のように新座市のがん検診に入れることを要望する

しまだ好枝市議
しまだ好枝市議

市長 前立腺がんの検査項目をがん検診に入れる考えはない

嶋田好枝市議は6月13日に一般質問をしました。

嶋田:2020年10月の財政非常事態宣言を出したときに、この前立腺がん検診を新座市の検査項目から外しました。年齢が高くなるにしたがって、前立腺がんの疑いのある人が増えていると聞きます。厚生労働省研究班・国立がん研究センターによるがん検診有効性評価ガイドラインでは、「推奨はしないが、個人の判断に基づく受診は妨げない」と述べています。埼玉県内では7割の自治体が実施をしています。新座市としてもがん検診の項目に入れることを要望します。

市長:前立腺がん検診は、血液を調べるPSA検査を行うことで、早期にがんを発見できる半面、治療の必要のないがんを見つけてしまう過剰診断のリスクが大きいとされています。PSA検査で見つかる早期の前立腺がんはきわめて進行が遅く、そのまま治療しなくても生命予後にはそれほど影響しない場合が多いとされています。厚生労働省研究班は対策検診として推奨していません。従って、本市では再度実施の予定はございません。

嶋田:新座市でがん検診を行っていた時の数字を教えてください。

いきいき健康部長:令和元年度、55歳以上の男性でしたが、受診した方は4725人、要精密検査の方は359人、その中で精密検査の後にがん、またはがんの疑いとなった方は、32人いらっしゃいました。

嶋田:全国の前立腺がんの罹患数ですが、2003年は4万人、2011年は8万人、2016年は8・2万人と増加の一途です。推定死亡者は1万2013人です。死亡者の約70%は75歳以上です。症状が重くなり、見つかるまで待っていろということなのでしょうか。検査を復活することで前立腺がんの早期発見につながるのであれば、検査を希望する人は多いのではないでしょうか。検査を新座市のがん検診に入れることを希望しますが、日本泌尿器学会も血液検査をすることを推奨しています。一概にダメというふうに泌尿器学会は言っておりません。不安で仕方がない方はたくさんいらっしゃいます。ぜひ項目に入れていただきたいと考えます。

市長:受けたい方は自己負担で是非やってください。やられる方は人間ドックにもオプションであります。発症しても10年ぐらい平気な人もいますが、人によってはものすごく進行が早い場合もあります。ですから、危なくないがんとは絶対言えないのです。

(にいざ民報 2022年7月31日 No.1955)