全国で一番少ない新座市の職員数(人ロー万人当たり) 業務量に見合った人員体制にするべき

新座市職員定員管理計画(期間は令和5年度〜9年度)が公表されたので概要をお知らせします。

新座市は、行財政改革と称して平成11年度から25年度まで職員定数削減計画を策定し、大幅に職員数を削減しました。15年間で145人(約15%)も削減しました。業務量が増大している中での大量の職員数削減は、矛盾が大きくなり、平成26年度から32年度(令和2年度)までは職員定数適正化計画と改め、業務量と職員数とのバランスを考慮するとして、6年間で53人を増員しました。

人口1万人当たりの職員数は、新座市は全国で一番少ない

総務省は、人口と産業構造(産業別就業人口の構成比)を基準にグループ(類型)分けを行い、グループごとに人口1万人辺りの職員数を公表しています。これによると、令和3年4月1日現在、新座市は同類型の自治体31団体中、もっとも職員数が少なく、平均値の75%となっています(表1を参照)。正規職員は全国一少なく、一年雇用の会計年度任用職員は650人で全体の約42%となっています。

表1 同一グループ(類型)内の人口1万人当たり職員数

新計画は更に職員削減をめざす

令和5年度は864人ですが、4年後の9年度は852人と12人も削減しています(表2を参照)。現在でも全国で一番少ないのに改善するのではなく、さらに削減する計画はいかがなものでしょうか。国では保健所を減らした結果、コロナ禍に対応できず失策が明らかになりました。市民サービスを充実させるためには、市職員を減らすばかりではなく業務量に見合った体制に改善することこそ必要なのではありませんか。

表2 年度別目標職員数(実働職員の目標数)

(にいざ民報 2023年4月23日 No.1989)