「自転車駐車場の無人管理を拡大、市民サービスが低下」「市民要望の多い事業が削減されたまま」・共産党は決算不認定

令和4年度新座市一般会計歳入歳出決算認定の各常任委員会に付託された部分について、採決が行われました。前号に続き討論の概要を紹介します。

にいバスの福祉的な役割を考え多くの意見を聞くべきであった

建設常任委員会では、不認定1人、認定4人で認定すべきとなりました。小野由美子市議が不認定の討論を行いました。

不認定の理由は、

①新座市自転車駐車場の管理運営が、かもめビルサービス・日駐研への変更により、無人の時間が増え市民の安全性や防犯面で、不安の声を聴くようになりました。

②にいバスの運営についてルートや便数の変更についての周知を、決定前に多くの市民に分かりやすく行って、多くの意見を聞くべきでした。民間のバスルートに配慮することも必要だと思いますが、最低、今まで利用していた人が不便になるようなことが無いよう、また「にいバス」の福祉的な役割をもっと考えていただきたいと思います。

③道路の施設整備や新設改良費は増えましたが、維持補修費は市民要望に応えきれていません。職員体制がぎりぎりと言う話もありましたが、技術職員の確保に引き続き努力していただき、安全なまちづくりを進めていただきたいと思います。

バス

必要な事業が削減されたまま

文教生活常任委員会では不認定2人、認定4人で認定すべきとなりました。黒田実樹市議は不認定の討論を行いました。

不認定の理由は、

①令和2年10月に発出された財政非常事態宣言により、削減された事業の中で宣言が解除されても市民にとって必要な事業が復活されませんでした。市民相談の法律相談は、毎週1回に一部復活しましたが、行政相談や税務相談は中止のままでした。
スズメ蜂駆除は市民要望の高い事業です。事業は復活しましたが補助の規模は縮小しました。毎年200件の依頼があったのが令和4年度は77件にとどまりました。市民の安全を確保するためにスズメバチの巣の駆除は以前のように市の負担で行っていただきたい。
福祉の里体育館の夜間利用の再開されませんでした。約8割近く利用率があり多くの市民に利用されていたのは市として嬉しいことです。235万円の予算の削減です。様々な生活スタイルに合わせて公共施設でスポーツができるよう選択肢を広げることは、市の大事な役割です。福祉の里体育館の夜間利用の復活を求めます。

②令和4年度の教育費の予算は11・2%となりましたが、基金積み立ての分を差し引くと10%以下となります。学校の修繕の要望や教育に関する環境づくり、人員体制の充実のためにも、教育予算の引上げを要望します。

スズメバチ駆除も補助が休止に

(にいざ民報 2023年10月1日 No.2008)