ジェンダー平等、多様性のある政治 議員研修会 講師 三浦まり氏(上智大法学部教授)

10月20日に、新座市議会議員研修会が行われました。三浦まりさんの、オンラインによる講演でした。

  • 日本のジェンダー・ギャップ指数は、2023年度125位である。足を引っ張っているのが、政治の分野である。
  • 目指すのは、「男性政治」からの脱却。「男性政治とは、男性だけでモノゴトを決め、新しいメンバーには男性だけを迎え入れ、それを特におかしいと思わない政治のあり方である。男性政治において女性の参入もたまには認められるが、男性と対等なメンバーとしては扱われない。男性政治の主たる担い手は、健康で、異性愛で、ケア責任を担わず、ほぼ全ての時間を政治に用いることのできる男性だが、男性でも男性政治に抗う人はいるし、女性でも組み込まれる人はいる」
  • G7の中で、ジェンダー平等関連法が整備されていないのは、日本だけ。選択的夫婦別姓、同性婚、LGBT差別禁止規定、処方箋なしの緊急避妊薬、中絶の配偶者同意要件撤廃、WHOガイドラインに基づく安全な中絶、これらが日本では実現していない。
  • 多様性に欠ける議会はなぜ問題なのか。女性が参画できない仕組みがある、女性の経験・視点が政策に反映されない、女性の中の多様性が反映されない、男性の多様性も欠落するということである。民主主義とは、「私たちのことを私たち抜きで決めないで」ということ。今の時代、ジェンダー平等が政策課題のど真ん中にあるべき。

講演を聴いて、女性はもっともっと、積極的に発信することが求められていると感じました。新座市議会の中の女性議員の比率が高い事は、誇らしいことと思いました。

【記・嶋田好枝市議】

(にいざ民報 2023年11月5日 No.2011)