がん治療に対するアピアランスケア、AYA世代の自宅療養への支援を
石島よう子議員
石島議員は6月議会一般質問で、がん治療への支援策を求めました。
埼玉県は今年度から、アピアランスケア(外見が変化しても、その人らしく社会生活を送れるよう支えるケア)のため、自治体が、がん患者の医療用ウイッグや胸部補正具(人工乳房)の購入費用を補助する場合、その2分の1の額を補助する制度を始めました。
【石島議員】令和5年3月市議会で同様の質問をした時には、県内で補助している自治体は3市2町でしたが、現在は8市5町に広がっています。ご家族のがん治療の介護をされた方にお話を伺うことができましたが、治療中一番感じたことは、ピアカウンセリング相談窓口の大切さと、治療には大変お金がかかるということだそうです。市長は昨年、『アピアランスケアの重要性は認識しているので、国や埼玉県からの財政措置があった場合には検討していきます』と答弁されています。新座市でも補助する考えはないでしょうか。
【市長】埼玉県が補助を提示しているのて、他の市町村の動向を見ながら、助成の実態について調査研究していきたい。
【石島議員】20〜40歳代のがん患者は、子ども医療費無料制度と介護保険制度のはざまになっています。全国では、在宅療養する際の、訪問介護や福祉用具貸与などの費用助成制度を実施する自治体も増えています。埼玉県はこの事業への補助も始まりました。新座市でも考えはないでしょうか。
【市長】助成金を交付するだけでなく、訪問介護、訪問入浴、福祉用具貸与を実施していただける事業所の開拓、支援プランを作成する方の確保などの課題解決に向けて、調査研究していきたい。
特定検診の特典「おやさい券」使用できる場所を広げて
【石島議員】特定健康診査を2年連続で受けた方に送付される「おやさい交換券」が使用できるのは、ふるさと新座館とれたて畑(新座農産物直売センター)、堀ノ内にある片山農産物直売所、新座市役所での出張販売などに限られ、南側の地域にお住いの高齢者から、坂道を登っていかなければならないので使えない、という声が寄せられています。地元の農家が栽培した野菜を販売しているスーパーなどに広げることはできないでしょうか。
【市長】新座市産の新鮮な栄養価の高い野菜を食べることで健康づくりを実践するきっかけにしてもらうために、JAあさか野及び片山農産物直売所と契約して実施していること、有効期間を設けていることから、スーパーと新たに契約して実施する考えはありません。
(にいざ民報 2024年7月21日 No.2040)