並木市長は市長選の結果をどう受止めるか

笠原すすむ議員
笠原すすむ議員

笠原市議は9月12日の一般質問で、7月の市長選挙の結果について取り上げ、次のように述べました。

「並木市長は4年前と比べ5581票も減らし、工藤候補は3330票増やした。現市政に対する批判が示されたと思う。並木市長はこの結果をどのように受け止めているか。3期目で改善すべき点をどう考えているか。また、市長選の出発式で並木市長は『財政非常事態宣言の中で百億円貯めた』と発言したとの新聞報道があったが、議会での発言と違うのではないか。市長支持者だけの内輪の集まりで、つい本音が出たのではないか。市長発言の真意を問う。また、市財政の現状をどう認識しているか」

並木市長は次のように答弁しました。「4年前より確かに支持が広がらなかった。その理由として投票率が低かったこと、気候が不順だったこと、市を2分するような争点がなかったこと等が考えられる。市政への市民の評価は、令和5年度の市民意識調査では『本市が住みよい・どちらかといえば住みよい』が合わせて74%で、平成30年の調査より0・5%増加した。多くの人が現状に満足し、『並木で良いのではないか』と投票に行かなかったことにより、支持が広がらなかった。3期目は物価高騰対策やゲリラ豪雨による内水氾濫への対策などを重点に取り組みたい。財政については、令和2年度の財政調整基金が約4千万円しかなかったものが、財政調整基金と他の基金を合わせて百億円となった事実を述べたもので、議会での発言と齟齬があるとは思わない」

笠原市議は市長答弁を次のように批判しました。

「この4年間の並木市政の最大の問題点は、財政非常事態宣言で多くの市民サービスを削り、福祉の多くを今だに戻さないことだ。削減された障がい者、高齢者が怒っている。『百億円も貯まった』と言うのなら元に戻すべきだと思う市民が多かった、というのが今回の選挙結果ではないか」

これに対して並木市長は

「新座市の財政状況が大変だという私たちの説明が足りなかった。共産党の説明の方が市民に浸透したのではないかと思う」と答弁。

笠原市議は、重ねて次のように発言しました。

「新座市の基金は過去最高に多い。現在高は県内市町村の平均以上だ。私たちは基金をため込むのではなく、大切な市民の税金は現在の市民のためのサービス向上に活用すべきと考えている。改善すべきだ」

(にいざ民報 2024年9月29日 No。2049)