第45回新座母親大会 6年ぶりの開催 給食無償の意義は全世代の希望になる

10月6日、野火止公民館で新座母親大会が6年ぶりに開催されました。記念講演は、「隠れ教育費」研究室・教育行政学者の福嶋尚子氏でした。

給食無償の意義と希望

午後1時から、6年ぶりとなる開会の挨拶の後、福嶋尚子氏の講演が「給食無償の意義と希望 – 世代間分断を克服する地域給食」と題し始まりました。

完全給食実施率は、小学校98・8%、中学校89・8%となっています。給食がない場合、親の格差が歴然とし、お弁当を持ってこられない子、偏ったお弁当、就学援助が認定されても給食費は補助されないなど問題が大きくなります。また、給食があっても「選択制」という形もあり、その場合、牛乳のみ全員に配られ、昼食は「持参弁当・おにぎりやパンの注文・市の用意するデリバリー」と、お金を持参したり親が注文しないとお昼を食べることが出来なくなる実態もあります。

学校給食法の問題としては、学校給食法11条を無償化を阻む理由としている。しかし、11条は公費負担とすることを妨げてはいません。皆さんで、給食費無償の陳情や意見書を出し、自治体と連携していきましょうと話されました。

新座母親大会の歴史

第2部は、新座母親大会の歴史について話がありました。1975年9月20日が第1回目で、その後、13回目には手塚治虫氏の講演もあり今回を迎えたことが報告されました。そして福嶋先生との懇談後、大会宣言を採択して終了しました。

熱く語る福嶋尚子氏
熱く語る福嶋尚子氏

(にいざ民報 2024年10月20日 No.2051)