第60回 埼玉消費者大会 誰ひとり取り残さない社会を目指して

10月17日に埼玉消費者大会が、埼玉会館で行われました。午前は小ホールを使い、全体会がありました。

第60回という節目の大会でしたので、全体会では「60年の歩みを振り返って」とスライド上映がありました。主催者あいさつの後、大野元裕埼玉県知事が来賓あいさつを行いました。

記念講演は、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長の上野千鶴子氏が、「いくつになっても私らしく生きる」をテーマに話がありました。

今、全世帯の38%が単身又は高齢夫婦となっている。これからは、「死の個人化」が始まる。その中で、個人で暮らす方が、満足度が高く、二人世帯では悩みが高くなっているデータがある。この様に、老後は家族やケアマネ等が施設に入れたがるが、一人で気ままに暮らす方が幸せ度が高い。今、国が訪問介護制度を改悪しようとしている。「この状況を黙ってみていないで、声をあげましょう。無知は罪。監視をし、守るも壊すも皆さんの選択です」と語りました。

午後からは2つの分科会が行われました。1つは、「食と健康」の分科会で、「サプリメント(健康食品)で健康になれるの?〜機能性表示食品での重大事故を受けて〜」がテーマでした。もう1つは、「環境とくらし・農業」の分科会で、「循環型社会の実現に向けて〜江戸のくらしを今に生かす〜」がテーマでした。

実行委員会の報告では、大会スローガンである「誰ひとり取り残さない社会を目指して〜私たち消費者の行動が未来をきめる」をテーマにして4項目の活動報告かおり、大会アピールを採択し終了しました。

【小野由美子市議・記】

(にいざ民報 2024年10月27日 No.2052)