日本原水爆被害者団体協議会ノーベル平和賞受賞 国連軍縮週間初日、日本原水協が志木駅南口で行動
日本原水爆被害者団体協議会が、10月11日ノーベル平和賞を受賞しました。
原水爆禁止日本協議会や埼玉の被爆者団体しらさぎ会など約60人は、国連軍縮週間初日の10月24日に志木駅南口で、日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(新座市在住)を囲んで、ノーベル平和賞受賞のお祝いと「日本政府に核兵器禁止条約の署名批准を求める署名」行動を行いました。新座市原水協のメンバーも参加しました。
13歳の時に長崎で被爆して親族5人を亡くし、被団協結成当初から活動の中心を担われてきた田中熙巳さんは「受賞が何故今なのか今の国際情勢のもと、『核兵器は存在してはならない』と世界に訴えるためではないか。ノーベル委員会は活動を引き継いでいる若い人にも励ましの言葉をかけている。期待したい。それなのに唯一の戦争被爆国の日本の首相が、『核共有』や『非核三原則を変えたい』と言っているのは悔しい」と語りました。田中熙巳さんは12月10日にオスローで行われる授賞式で、スピーチをされるそうです。
スピーチする田中熙巳さん
署名の共同呼びかけ人の永田武蔵大学教授は「受賞は被爆80年に向けた運動の出発点になる」とスピーチ。日本原水協と埼玉県原水協、新日本婦人の会中央本部も、「被爆者の方が自らの体験を国連で証言して被爆の実相を伝え、世界に核兵器廃絶を訴えてきた長年の活動と、私たち市民社会の署名行動がノーベル平和賞につながった」などスピーチしました。
志木駅前を通る人たちも足を止めてスピーチを聞き、署名に協力していました。中学生や若者が田中さんを囲んでお祝いする、微笑ましい姿も見られました。
(にいざ民報 2024年11月3日 No.2053)