みどりのまちづくり奨励金の再開を

 

黒田みき議員
黒田みき議員

みどりのまちづくり奨励金は、市の指定保存樹木の維持管理に要する費用の一部を助成するために交付するもので、平成17年から休止されたままです。

平成16年は独立樹木294本、集団樹木は14か所ありました。現在は独立樹木93本に激減、集団樹木は憩いの森合わせて9か所です。黒田みき市議は、9月議会の一般質問で、みどりのまちづくり奨励金の再開を求めました。

黒田市議】野火止住宅の中にも第8号指定集団樹木があり、樹木保全のためのご苦労をお聞きする。保存樹木を管理するために生い茂る樹木を剪定して、風通しをよくしないといけない。萌芽して木が増えていくので小まめに剪定作業、草刈りが必要です。
新座市の魅力として緑が多いことをあげる方も多い。緑を保全する市民を支えるためにもみどりのまちづくり奨励金の再開を。

市長】厳しい財政状況のなか、みどりのまちづくり奨励金は平成17年度以降休止しています。再開については、令和5年度に策定した新座市緑の基本計画アクションプラン第1期に位置づけており、近年減少している雑木林を保全していくためには管理者の皆様のご協力が不可欠であると考えているので、今後は財政状況を見ながら、事業の再開について引き続き検討させていただきたい。

黒田市議】集団保存林の面積の推移について伺う。

まちづくり未来部長】平成17年の3月1日時点の面積が8万6,209平方メートル。令和5年度は憩いの森を含めて5万1,761平方メートルで3万4,448平方メートル減少しています。

黒田市議】奨励金を再開した場合に予算はいくらかかるのか。

まちづくり未来部長】令和5年度のもので、独立と集団と合わせて69万456円です。

黒田市議】緑が減ったから、これにかかるお金も減ってしまった。せめてこの69万456円の再開、戻すと言っていただけないか。

まちづくり未来部長】たとえ約69万円でも、全体を見て判断しなければいけないと考えている。まちづくり未来部としては、再開をしたいと思っています。市としての一番懸案となっているのは財源の部分ですから、何とか部としての予算の中で工夫ができないか検討はさせていただきたい。

黒田市議】途中で再開する考えはなかったのか。保存樹木が(独立も集団も)どういう状況になっているか、調査されていたのか。

まちづくり未来部長】率直に申し上げて、途中で再開するという考えはなかったです。調査についてもしていなかったです。

黒田議員】雑木林の保存をうたうのであれば、奨励金を再開するのが市のあるべき姿ではないか。新座市の緑を守るという計画に沿って緑を守れるようにお願いしたい。

(にいざ民報 2024年11月10日 No.2054)