学校トイレに生理用品配置を
黒田みき議員
黒田みき市議は12月議会一般質問で生理用品を学校トイレに配置することについて取り上げました。
黒田市議は、「生理用品をトイレに配置する小・中学校が増えている。急に生理になったり生理用品を忘れたときのために、校内トイレに生理用品を配置することは、安心して学べる教育環境を整えるための重要な課題ではないか」と提案しました。
教育長は、「小・中学校では保健室及び職員室に生理用品を常備して、必要な児童・生徒から申し出があった場合に無償で提供している。保健室や職員室に生理用品を取りに来てもらうことは、養護教諭が相談に当たるよい機会でもあり物を置くよりも、人のケアこそ大事なのではないかと思っている。全校の養護教諭にも聞き取りしたが、保健室で相談することで適切な生理用品の準備について考える機会にもなり、トイレに設置したほうがいいという意見はなかった。PTAや学校長の会議や教頭会議や、養護教諭の会議を定期的に開催しているが、養護教諭がしっかり指導に当たる方が重要ではないかという声が圧倒的に多い。今後も相談機能を生かしてケアを果たしていきたい」と答弁しました。
黒田市議は、「困ったときに声が上げられない生徒もいるということの認識はあるか」と、再質問。
教育長は、「初潮教育をしっかり進めるということが大事です。学校で急になって大変恥ずかしい思いをしたということも聞いていませんし、行き届いていると思っている」と述べました。
黒田市議は、「トイレに生理用品を設置している場所に『困ったことがあったら保健室にいつでも気軽に相談してね』とメッセージをつけている自治体がある。トイレに行けば目にするので、困ったときは保健室に行けばいいのだとわかる。今は保健室にもらいに来る一部の子に対して、ケアは丁寧にできると思うのだけれども、来れない子に対してのケアという意味では、学校で1か所でも生理用品を配置してメッセージを添えれば、たくさんの子に伝わるのではないか。また、声を上げられない子がどのぐらいいるのか把握するためにも良いことだと私は思うがどうか」と質問。
教育長は、「各学校長は、様々な状況を判断をして、養護教員がしっかりとケアをして進めていくということが最善だと考えて進めている」と述べました。
黒田市議は、「校長や教頭、養護教諭等の管理的な立場にある方に状況を聞いたと思うが、子どもたちにアンケートをやってみたらどうか。また学校単位で検討していただくと考えて良いのか」と質問。
教育長は、「新座市としては、現在のところ保健室や職員室において進めていくという方針である」と述べるにとどまり、黒田市議は「アンケートをとるなり子どもたちの意見を聞いてみてほしい」と要望しました。
(にいざ民報 2025年1月19日 No.2062)