中学校部活動の地域移行 どのように進めるのか、検討状況は

石島よう子議員
石島よう子議員

中学校の部活動が教員の長時間労働の要因の一つになっています。教員の働き方改革や、少子化のため一校だけでは部員がそろわないなどの影響によって、国は部活動の地域移行を進める方針を出しています。

新座市でも、特に休日(土曜・日曜)の部活動を学校の外、地域での活動に変えようという動きを進めています。

石島議員は12月議会の一般質問で、新座市では地域移行をどのように進めていくのか、検討状況について質問しました。

石島議員】地域移行を担う運営主体や指導者の確保、活動場所の見通しはどのようになっていますか。

教育長】地域に根ざした活動をめざして、公益財団法人新座市スポーツ協会が運営主体となって部活動地域移行を進めるよう調整を進めているところです。スポーツ協会が運動部文化部とも新たな地域クラブ活動の立ち上げや、指導者の派遣、活動に必要な費用等の集金・支払いを行います。文化部は文化協会や公民館活動への参加の可能性を模索します。活動は主に中学校の施設を活用していくことで進めていきます。来年度はいくつかの部活動で、休日の部活動を地域クラブへ移行します。

石島議員】指導者の指導料が必要になるので、保護者負担が増えると言われています。経済的な格差が学びや経験の格差につながっていく現実があります。経済的に厳しい家庭に対して就学援助で支援する考えはあるでしょうか。

教育長】今まで教職員の善意で維持してきた部活動ですが、民間の方が入っていただいて指導に当たることになるので、講師料が発生します。通学区以外の活動に参加する場合は保護者の送迎、交通費などの負担が考えられます。経済的に厳しい子どもが好きなスポーツや趣味ができないという状況を避けるため、就学援助で一部負担する対応を考えています。

石島議員】保護者の負担はいくら位になるのか、目途はついているのでしょうか。

教育長】先進市の事例も研究しているところです。クラブによってかなり違いがありますが、平均すると月額6000円前後という状況です。

石島議員】地域移行についてのリーフレットには、地域の力を結集して地域クラブを立ち上げ、中学生を応援していきますと書かれています。新たな指導者の発掘、主役の子どもたちの声を聴くことは欠かせないと思います。子どもたちや保護者、地域の声を聴く仕組みをどのように検討しているのでしょうか。

教育長】教育委員会ホームページで動画を配信したところですが、各学校の状況を見ながら保護者や生徒の意見も聴取していきたいと思っています。

部活動

(にいざ民報 2025年1月26日 No.2063)