新座市商工会 新年賀詞交換会 日高屋 神田正氏 新春時局講演
1月28日、市民会館会議室で、新座市商工会が新年の賀詞交換会を開催しました。新春時局講演で、日高屋の神田正会長が講演を行いました。
日高屋の始まりは、1973年に埼玉県の旧大宮市(現さいたま市)で5坪のラーメン屋「来来軒」の出店です。現在では、1都6県で店舗展開し、店舗数は「日高屋」が404店舗、大衆中華料理の「来来軒」が4店舗、「焼鳥日高」が27店舗など、計441店舗となっています(23年7月末時点)。東証プライム上場企業です。
神田氏は、日高屋がここまで大きくなれたのは、「人」を大切にしてきたからだと語ります。週休二日制を外食産業で初めて取り入れ、社員の福利厚生を大切にしてきました。一方で、社長の移動は、タクシーではなく、電車で通勤しています。また、児童養護施設や少年院などに通って、就職できない若者を雇用してきました。
事業計画発表会を毎年開催し、取引先とも良好な関係を作っています。日高屋は夜間も営業しています。治安が良くなり、雇用も増えるので、地元自治体や地域住民にも喜ばれています。
福利厚生の焼き鳥屋
近年では、焼き鳥屋も始めました。焼き鳥屋は福利厚生の一環です。儲けを出すことは考えていません。ラーメン屋は重いものを持ち、長時間労働もあるので、高齢になると働けなくなります。焼き鳥屋は、重いものを持つことが少なく、夜だけの営業のため高齢になっても働けます。ラーメン屋で働けなくなったら、焼き鳥屋で働けるようにする高齢者対策を福利厚生で行っています。ただ、利益があがっているので、そこまで頑張らなくてよいと指示を出しているとの事でした。
小野大輔市議、小野由美子市議が出席しました。利益の追求だけでなく、働く人の幸せを追求する大企業がもっと増えてもらいたいと感じました。
【記・小野大輔市議】
(にいざ民報 2025年2月9日 No.2065)