就学援助制度の充実を 高齢者の外出支援に補助を
石島よう子議員
就学援助制度の充実を
物価高騰で市民の生活は大変になっていますが、就学援助を受けている世帯の生活は、なおさら厳しくなっています。石島議員は就学援助制度の充実について一般質問しました。
1年前に策定された「こども大綱」には、「良好な生育環境を確保し、貧困と格差の解消を図り、全てのこども・若者が幸せな状態で成長できるようにする」また、子育て当事者に対しては、「経済的な不安や孤立感を抱いたり、仕事との両立に悩んだりすることなく、また過度な使命感や負担を抱くことなく、健康で自己肯定感とゆとりを持って、子どもに向き合えるようにする」と書かれています。
石島議員は「新座市が直接支援できる就学援助の援助項目を追加するべきです。クラブ活動費については、中学校の部活動地域移行に関わって項目に加わると思いますが、生徒会費、PTA会費、卒業アルバム代を追加する考えはないか」と制度の充実を求めました。
教育長は「生徒会費、PTA会費、クラブ活動費および卒業アルバム代については、県内の他市町村を見ても大多数が未だ支給を見送っている状況ですので、現在は追加する予定はありません。他市町村の動向を見守ってまいりたい。しかし、オンライン学習費については新座市独自に支給しているので、状況を見ながら考えていきたいと思っています」と答弁しました。
また、石島議員は「新座市のホームページの制度案内では、就学援助を受けられる方として、1番目に生活保護法による要保護の方、2番目に児童扶養手当を受けている方、3番目に経済的にお困りで市の定める認定基準以下である方、とあります。生活保護を受ける経済状況ではないと申請のハードルが上がってしまう懸念があり、生活保護の方は就学援助の申請も不要なので、削除してはどうか」と市の見解を聞きました。
教育長は「要保護の項目を削除することはできないので、掲載順の見直しを行い3番目に下ろしたのでご理解いただきたい」と答弁しました。
高齢者の外出支援に補助を
高齢者の外出支援として、タクシー利用料の補助、路線バス利用料の補助を要望する声が寄せられています。
石島議員は「病院に行くタクシー代がかかって大変」「にいバスが走っている地域では、75歳以上の高齢者には無料乗車証があるのに、走っていない地域には何もない。民間路線バス利用者にも補助が欲しい」という声は当然だ、として、補助を求めました。
市長は「交通機関の利用料助成には継続的に多額の事業費が必要となります。今後引き続き高齢者人口が増加していくことを鑑みて、限られた予算で様々なサービスを維持させていくことを考えますと、現時点で実施する考えはありません」との答弁にとどまりました。
(にいざ民報 2025年2月9日 No.2065)