田中煕巳さんが講演 ノーベル平和賞受賞記念 埼玉・新座

埼玉県新座市で12日、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞を記念し、日本被団協の田中煕巳代表委員の講演会が開かれました。会場は、招待された中学生など、市民でいっぱいになりました。主催は新座市。

遺体 野原で荼毘に付す

田中氏は若い人たちの参加を喜び、「自分が被爆したときは中学生だった。長崎の爆心地でおじやおばなど5人が黒焦げになって亡くなり、遺体を野原で荼毘(だび)に付した。核兵器の残虐さを世界に訴え、二度と使うな、つくってはだめだという声を広げていきたい」と静かに語りました。

田中氏はさらに、全国に散らばっていた被爆者らが各都道府県ごとに被団協を結成し、世界に訴えてきた運動を語りました。日本が核兵器禁止条約にいまだに参加していないことを批判しました。

新座市在住の田中氏に、並木傑(まさる)市長から特別表彰と記念品が授与され、中学生の代表は原爆被害を語り継ぎたいと決意を述べて、ひときわ大きな拍手が湧き起こりました。

田中煕巳さんが講演 ノーベル平和賞受賞記念

【しんぶん赤旗 2月15日 首都圏ページから】