市民が陳情書を市議会に提出

新座市議会に、市民から新たに2本の陳情が提出されました。①国に「消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)廃止の意見書」提出を求める陳情書、②障がい者の福祉に関する陳情書の2本です。

また、継続審議になっている「新座市東北2丁目かきの木幼稚園隣『無料低額宿泊所』開設計画の中止を求める陳情書」も今議会で審議されます。

新たに提出された陳情についてその案文をご報告いたします。


インボイス廃止求める陳情

①国に「消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)廃止の意見書」提出を求める陳情書

陳情理由
消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)が2023年10月に導入され、免税事業者はインボイス登録業者になることを強要され、厳しい経営環境にさらに税負担と事務負担を強いることとなっています。

消費税は赤字であっても否応なく税を課税され、地域経済の悪化は避けられず、経済再生を阻害する要因にもなります。昨年は、個人消費税申告の納税対象は3か月で経過措置として仕入税額控除8割がありますが、本年1年分となり、また8割控除は2026年9月までで、それ以降段階的に減少し2029年10月からは仕入れ控除の経過措置はなくなります。長引く不況と物価高騰が襲う今、インボイス制度による負担は多くの中小事業者にとって死活問題となっています。また、インボイス制度による負担増加分を価格に転嫁せざるを得なくなり、消費者にとっては更なる物価高騰にもつながります。

埼玉県議会12月定例会で「事業者に過度な負担を与える制度を早急に廃止することを強く要望する。」として、「適格請求書等保存方式(インボイス制度)の廃止等を求める意見書」が可決されました。

小規模事業者の経営の持続や地域経済の活性化の重要性から、インボイス制度そのものを廃止することが最良の策であると考えるものです。

よって、国に対しインボイス制度を早急に廃止することを強く要望します。

以上、新座市議会においては、地方自治法第99条に基づき、「インボイス制度廃止」の意見書を国に対して提出することを求めます。

(陳情事項)
消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)の廃止を求める意見書を国に提出してください。


削減された福祉制度の復活を求める陳情書

②障がい者の福祉に関する陳情書

陳情理由
たかが3000円と思うかもしれませんが、私たちにとっては大きな大きな3000円です。この3000円は、私にとって1週間分のつくり置きおかずの材料費です。生活の苦しさを想像してもらいたいと思います。

(陳情事項)
1  重度心身障がい者福祉手当を以前の月額8000円に戻してください。
2  障がい者交通費補助金の上限額を15000円に戻してください。


(にいざ民報 2025年3月9日・16日合併号 No.2069)