新座駅北口区画整理事業計画期間 事業期間が9年程度の延長

新座市議会全員協議会が開かれ、新座駅北口区画整事業についての説明がありました。

新座駅北口区画整理事業は、平成20年度に事業計画決定を行い、令和3年度末までを事業計画期間として事業を進めていました。

令和2年3月30日に工事期間を6年延長して令和9年度末までとし、事業計画期間は、清算事務業務を新たに5年設定して令和14年度末までとされました。

現在、令和9年度末までに工事を完了することは困難な状況となっています。現時点の見込みでは更に9年程度の事業計画期間の延長が必要になるとのことです。工事期間は、令和18年度末程度、事業期間は、5年後の令和23年度程度になりそうです。

工事が遅れた要因は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、地権者との対面での交渉が困難になり交渉が進まなかったこと、建物等の補償調査・解体工事、ライフライン布設工事及び道路築造工事等の遅れが生じたことにあります。

また、令和2年10月1日に財政非常事態宣言が発出され、令和4年度末をもって解除するまでの約1年6ケ月の間、年間の事業規模縮小や先送り等が発生したことも遅れた要因となっています。そのほか、地権者交渉が難航して計画どおり進まない状況もあります。

こうした遅れを取り戻すため、毎年度の工事量を増やして対応することも考えられますが、物価上昇により工事費用が大幅に高騰しており、かつ、既に一般会計からの繰出金(年間約6億円)で対応している本事業に更なる費用を捻出することは財政上も困難です。

2度目の事業計画期間の延長となります。地形の低いところから整備するというこれまでの工程を大幅に見直し、市民の利便性向上に資する駅前広場等を最優先に考えています。駅前広場については、令和7年3月上旬に暫定供用を開始し、その後、令和7年度に基本設計を行い、令和11年度までの完成を目指します。

新座駅北口区画整理事業進捗状況図(予定)

(にいざ民報 2025年3月9日・16日合併号 No.2069)